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「Git 2.44.0」が公開 ~Windows版のWindows 7/8対応はこれが最後となる見込み

32bit版「Git for Windows」も非推奨、2025年にも廃止へ

「Git for Windows」v2.44.0

 分散型バージョン管理システム「Git」の最新版v2.44.0が、2月23日(日本時間)に公開された。「Git」のWindows版である「Git for Windows」も、それに即日追従している。

 「Git 2.42」ではさらなる最適化が図られ、複数のパックにまたがってオブジェクトを再利用できるようになった(git config --global pack.allowPackReuse multi)。最近導入されたマージバックエンド「merge-ort」との相性がよい「git replay」コマンドが追加され、歴史的制約のため後方互換性を保ちつつパフォーマンスを向上させるのが難しい「git rebase」の代わりに利用できる。

 加えて、「Git for Windows」では、以下のコンポーネント更新が行われた。

  • Git v2.44.0.
  • libfido2 v1.14.0.
  • MSYS2 runtime (Git for Windows flavor) based on Cygwin v3.4.10.
  • Perl v5.38.2.
  • Git LFS v3.4.1.
  • OpenSSH v9.6.P1.
  • Bash v5.2.26.
  • GNU TLS v3.8.3.
  • OpenSSL v3.2.1.
  • cURL v8.6.0.
  • GNU Privacy Guard v2.4.4.

 ターミナルウィンドウで24bitカラーが使えるようになったほか、同梱のリポジトリビューワー「Tig」を「PowerShell」「コマンド プロンプト」から直接呼び出せるようになるなどの改善も含まれている。

 なお、「Git for Windows」v2.44はWindows 7とWindows 8をサポートする最後のバージョンとなる見込み。これは「Git for Windows」が依存する「MSYS2」でこれらのOSがすでに非推奨となっているためだ。また、32bit版「Git for Windows」も非推奨となっている。2025年を目途に廃止される見込みだ。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
Git Project
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.44.0(24/02/23)