ニュース

「Git for Windows 2.40.0」が公開 ~git-commitなどの「-」系コマンドが廃止

「git jump」が「Emacs」にも対応。Windows 7/8.xのサポートは間もなく廃止

「Git for Windows」v2.40.0

 分散型バージョン管理システム「Git」の最新版v2.40.0が、3月13日(日本時間)に公開された。「Git」のWindows版である「Git for Windows」も、1日遅れで公開されている。

 「Git for Windows」は、以下のコンポーネント更新が行われた。

  • Git v2.40.0
  • tig v2.5.8
  • Bash v5.2 patchlevel 15
  • OpenSSL v1.1.1t
  • GNU TLS v3.8.0
  • cURL v7.88.1
  • libfido2 v1.13.0
  • Git Credential Manager v2.0.935

 「Git 2.40」のハイライトは、「Git」コマンド(grep、diff、mergeなど)の結果をテキストエディター(Vim)で閲覧できる「git jump」が「Emacs」にも対応したこと。また、「Git」の古いPerl/Shell実装の部分をC実装に置き換えるプロジェクトも引き続き注力されており、「git bisect」がC言語でフル実装されたほか、「git add --interactive」のレガシー実装が廃止された。

 「Git for Windows」v2.40.0における注意点として、長く非推奨とされていた「-」コマンドが廃止された。かつての「Git for Windows」では「git commit」の代わりに「git-commit」などが用いられていたが、これは完全に利用できなくなる。2008年2月2日リリースの「Git 1.5.4」から非推奨とされているため、もはや使っているユーザーはいないと思われるが、古くから使っているユーザーは注意が必要だ。

 また、Windows 7/8.xのサポートが間もなく廃止される点にも注意。「Git for Windows」は「Bash」や「Perl」などのコンポーネントに依存しているが、これを提供してる「MSYS2」がWindows 7/8.x対応を終了したためだ。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
Git Project
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.40.0(23/03/14)