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モダンデザインファイラー「Files 2.5.20」は「Git」統合を強化、デザインの細部も改善
クラウドストレージ「ownCloud」を新たにサポート
2023年7月24日 12:58
モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が、7月20日にv2.5.20へとアップデートされた。今回のアップデートでは「Git」コミットのプッシュがサポートされたほか、スタートアップの改善、ツールバーとステータスアイコンの更新、詳細ペインの改良などが行われている。
「Git」コミットをリモートリポジトリにプッシュ
「Files」にはv2.5から「Git」が統合されており、ブランチを作成したり、切り替えたり、リモートリポジトリからプルできる。本バージョンではこの機能が改良され、リモートリポジトリへコミットをプッシュする機能が追加された。ステータスバーにはローカルとリモートのコミット数が表示されており、クリックすると同期やプル、プッシュといった操作が行える。
スタートアップの改善
「Files」は起動速度の改善に努めているが、「Windows App SDK」の制限で最適化にも限度があるという。これは「Windows App SDK」側のアップデートで改善されると期待したいが、当面の対処としてロード中であることを示すスプラッシュ画面が追加された。
レイアウトアイコンを一新
レイアウトを切り替えるフライアウトのアイコンが、「Fluent Design System」準拠に改められた。これでWindows 11との親和性が向上する。また、ツールバーのアイコンも選択したレイアウトに応じて変わるようになった。
詳細ペインの改善
詳細ペインでは、タグの編集とプロパティダイアログを開くコマンドが追加された。
ただし、タグ編集に関してはすでに1つ以上付与されている場合にのみ機能するようだ。
そのほかの変更
そのほかにも、多くの変更や改善が加えられた。
- 「ownCloud」サポートを追加
- 修飾キーを押した場合にアクションの動作を変更可能に。たとえば[Shift]キーを押しながら[削除]ボタンを押すと、ファイルがごみ箱に移動するのではなく、永久に削除される。
- 詳細レイアウトで検索結果を表示する際にパス列が追加。検索結果でソートしたり、グループ分けが可能
- プロパティウィンドウに「ディスク上のサイズ」プロパティを追加
- [タグ]ウィジェットからすべてのタグ付きアイテムを開く機能を追加
- ステータスバーの各セクションを分ける線を追加
- 「readme.md」ファイルがあるフォルダーを開いても、readmeファイルが選択されないように
- ピン留めされたお気に入りセクションのアイコンの品質が向上
- サイドバー、右クリックのコンテキストメニュー、タグウィジェットのタグアイコンを更新し、コントラストを改善
- ツールバーのアイコンを更新。クラウドステータスと詳細レイアウトの「Git」ステータスカラムのアイコンも新しく
- 詳細レイアウトのデータグリッドを更新。Windows 11のデザイン準拠に
- UDFイメージのボリュームラベルの最大長を128文字に
「Files」は、デザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。Windows 11にピッタリのスタイリッシュな外観が売りで、OS標準の「エクスプローラー」よりもフィットしている印象さえ受ける。開発は「GitHub」で行われており、ライセンスは「MIT」。現在、リリースページから無償でダウンロードできる。寄付も受け付けており、「Microsoft Store」で購入すると開発を支援できる。
ソフトウェア情報
- 「Files」
- 【著作権者】
- Files Community
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
- 【バージョン】
- 2.5.20(23/07/20)