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モダンデザインファイラー「Files 2.5.20」は「Git」統合を強化、デザインの細部も改善

クラウドストレージ「ownCloud」を新たにサポート

「Files 2.5.20」が公開

 モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が、7月20日にv2.5.20へとアップデートされた。今回のアップデートでは「Git」コミットのプッシュがサポートされたほか、スタートアップの改善、ツールバーとステータスアイコンの更新、詳細ペインの改良などが行われている。

「Git」コミットをリモートリポジトリにプッシュ

 「Files」にはv2.5から「Git」が統合されており、ブランチを作成したり、切り替えたり、リモートリポジトリからプルできる。本バージョンではこの機能が改良され、リモートリポジトリへコミットをプッシュする機能が追加された。ステータスバーにはローカルとリモートのコミット数が表示されており、クリックすると同期やプル、プッシュといった操作が行える。

「Git」コミットをリモートリポジトリにプッシュ

スタートアップの改善

 「Files」は起動速度の改善に努めているが、「Windows App SDK」の制限で最適化にも限度があるという。これは「Windows App SDK」側のアップデートで改善されると期待したいが、当面の対処としてロード中であることを示すスプラッシュ画面が追加された。

ロード中であることを示すスプラッシュ画面が追加

レイアウトアイコンを一新

 レイアウトを切り替えるフライアウトのアイコンが、「Fluent Design System」準拠に改められた。これでWindows 11との親和性が向上する。また、ツールバーのアイコンも選択したレイアウトに応じて変わるようになった。

レイアウトを切り替えるフライアウトのアイコンが「Fluent Design System」準拠に

詳細ペインの改善

 詳細ペインでは、タグの編集とプロパティダイアログを開くコマンドが追加された。

詳細ペインでは、タグの編集とプロパティダイアログを開くコマンドが追加

 ただし、タグ編集に関してはすでに1つ以上付与されている場合にのみ機能するようだ。

そのほかの変更

 そのほかにも、多くの変更や改善が加えられた。

  • 「ownCloud」サポートを追加
  • 修飾キーを押した場合にアクションの動作を変更可能に。たとえば[Shift]キーを押しながら[削除]ボタンを押すと、ファイルがごみ箱に移動するのではなく、永久に削除される。
  • 詳細レイアウトで検索結果を表示する際にパス列が追加。検索結果でソートしたり、グループ分けが可能
  • プロパティウィンドウに「ディスク上のサイズ」プロパティを追加
  • [タグ]ウィジェットからすべてのタグ付きアイテムを開く機能を追加
  • ステータスバーの各セクションを分ける線を追加
  • 「readme.md」ファイルがあるフォルダーを開いても、readmeファイルが選択されないように
  • ピン留めされたお気に入りセクションのアイコンの品質が向上
  • サイドバー、右クリックのコンテキストメニュー、タグウィジェットのタグアイコンを更新し、コントラストを改善
  • ツールバーのアイコンを更新。クラウドステータスと詳細レイアウトの「Git」ステータスカラムのアイコンも新しく
  • 詳細レイアウトのデータグリッドを更新。Windows 11のデザイン準拠に
  • UDFイメージのボリュームラベルの最大長を128文字に

 「Files」は、デザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。Windows 11にピッタリのスタイリッシュな外観が売りで、OS標準の「エクスプローラー」よりもフィットしている印象さえ受ける。開発は「GitHub」で行われており、ライセンスは「MIT」。現在、リリースページから無償でダウンロードできる。寄付も受け付けており、「Microsoft Store」で購入すると開発を支援できる。

ソフトウェア情報

「Files」
【著作権者】
Files Community
【対応OS】
Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
【バージョン】
2.5.20(23/07/20)