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「Microsoft Loop」の“かんばん”ボードが強化 ~「Loop」テーブルと同等の操作性を実現

テーブルへの切り替えやグループ分け基準の変更も自由自在

「Loop」ボード

 米Microsoftは6月28日(現地時間)、「Loop」ボード(かんばんボード)の強化を発表した。「Loop」テーブルと同等の操作性を実現し、ボードの柔軟性とカスタマイズ性を向上させているという。

 「Microsoft Loop」(loop.cloud.microsoft)は、共同作業をシームレスに行うためのワークスペースアプリ。さまざまなデータを集約し、「@メンション」などを通じて複数のメンバーで共有・編集できるほか、データを「Loop」コンポーネントとして独立させることが可能。「Loop」コンポーネントは他の「Microsoft 365」アプリに貼り付けて利用できる。その内容はリアルタイムで同期され、常に最新に保たれる仕組みになっており、共有したデータが分散しても古くなってしまうことはない。

データを「Loop」コンポーネントとして独立させることが可能。「Outlook」や「Teams」へ貼り付けても、「Loop」コンポーネントは常に最新の状態へ自動で更新される

 「Loop」ボードは「Loop」コンポーネント化できるデータ形式の一種で、タスクをカードとグループ(リスト)で管理できる。この“カンバン”スタイルはタスクの整理、割り当て、進行状況の把握などに向いており、使い勝手は先日「Loop」に統合された「Trello」に似ている。

 今回のアップデートでは以下の機能が新たにサポートされ、使い勝手が大きく向上した。

  • データの並べ替えコマンド
  • ボードを余白に展開するコマンド。より多くのコンテンツを表示
  • ボードベースのテンプレートをテーブルビューに切り替え
  • ボードのグループ分けを変更。指定したラベルをピボットに

 たとえば日付けや担当者などでボードのカードを並べ替えたり、進捗状況や重要度でカードのグループ分けを変えたりできる。担当者の並べ替えが期待通りに動作しない場合があるが、これは近日中に修正される予定。

ボードを余白に展開するコマンド。より多くのコンテンツを表示
ボードベースのテンプレートをテーブルビューに切り替え

 これらの改善は個人の「Microsoft アカウント」ユーザーと、職場や学校のアカウントのユーザーの両方に展開される。「Microsoft Loop」アプリにアクセスできるならば、だれでも利用可能だ。