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「Microsoft Loop」に「Trello」を統合 ~タスク管理をリアルタイムで双方向同期

最大で200枚まで対応

「Microsoft Loop」に「Trello」を統合

 米Microsoftは5月10日(現地時間)、「Microsoft Loop」に「Trello」を統合できるようになったことを明らかにした。「Loop」と「Trello」の連携はユーザーからもっとも要望の多かった機能の一つだという。

 「Trello」はボードとリスト、カードを用いた“カンバン”スタイルのタスク管理ツール。複数のメンバーが参加可能で、主にチームコラボレーションにおけるタスクの整理、割り当て、進行状況の把握に使われている。同じくコラボレーション向けの「Loop」と連携できれば、チームワークがよりスムーズに行えるようになるだろう。

 「Loop」へ「Trello」ボードを追加するには、まず「loop.cloud.microsoft」で新規ページを作成するか、既存のページを開く。次に、ドロップダウンリストのその他のアプリから「Trello」を選択しよう。すると、「Trello」アカウントへのサインインが求められるので、案内に従って「Trello」に「Loop」への読み取り・書き込みアクセスを許可すれば準備が完了。「Loop」に「Trello」ボードがインポートされ、次のようなアクションを行えるようになる。

  • リスト間でカードをドラッグ&ドロップして移動
  • メンバーの追加や変更
  • 期限の追加や変更
  • 詳細ビューでカードを開く
「Trello」を「Loop」ページへ追加。スラッシュコマンドでも使える
初回利用時は「Trello」アカウントへのサインインとアクセス権限の設定が必要だ

 「Loop」で行われた変更はほぼリアルタイムで「Trello.com」にも反映される。逆もまたしかりだ。インポートした「Trello」ボードを「Loop」コンポーネントへ変換すれば、「Teams」や「Outlook」への貼り付けも可能。ただし、これは読み取り専用モードで、編集までは行えない。ボードの編集は「Trello」か「Loop」で行う必要がある。

読み取り専用ながら、「Loop」コンポーネントへ変換すれば「Teams」や「Outlook」への貼り付けも可能

 なお、インポートできる「Trello」ボードの枚数は最大で200枚。今のところ個人の「Microsoft アカウント」(「Microsoft 365 Family」も含む)では利用できず、職場または学校の公式アカウントでログインする必要がある。