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「Git for Windows 2.46.0」が公開 ~これがWindows 7/8対応の最終版

分散型バージョン管理システム「Git 2.46.0」の新機能にWindows固有の改善を追加

「Git for Windows」v2.46.0

 分散型バージョン管理システム「Git」の最新版v2.46.0が、7月30日(日本時間)に公開された。「Git」のWindows版である「Git for Windows」も、それに即日追従している。

 「Git for Windows」では、以下のコンポーネント更新が行われた。「OpenSSH」ではルート権限で認証なしに任意のコードが実行される致命的な脆弱性が修正されているので注意したい。

  • Git v2.46.0
  • OpenSSL v3.2.2
  • PCRE2 v10.44
  • OpenSSH 9.8p1
  • Git Credential Manager v2.5.1
  • MinTTY v3.7.4
  • cURL v8.9.0

 歴史的な理由で「Git for Windows」に同梱されていた「OpenSSH」サーバーコンポーネントは、本バージョンより含まれない。

 そのほかにも、「git config」がユーザー共通の設定を行う際、ホームフォルダーの「.gitconfig」と「.config/git/config」の両方を尊重するようになった。後者はWindowsネイティブのフォルダーではないため、「.config/git/config」がない場合、「Git for Windows」は「AppData」フォルダー以下の「git/config」を探す。

 また、「FSMonitor」機能が実験的なものではなくなり、インストーラーオプションとしても提供されなくなった。利用する場合は、リポジトリ単位で有効化することが推奨されている(config.core.fsmonitor=true)。

 「Git for Windows」はWindows 7 SP1以降に対応しており、現在「git-scm.com」などから無償でダウンロード可能。「MSYS2」でWindows 7/8対応が終了したため、本バージョンがWindows 7/8をサポートする最終版となる。32bit版「Git for Windows」も非推奨扱いで、来年以降廃止が予定されている点には注意。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
Git Project
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.46.0(24/07/30)