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Androidの2024年11月セキュリティ更新が公表 ~悪用の可能性がある問題も2件

デバイスメーカーからアップデートが提供されたら適用を

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは11月4日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2024-xx-01」と「2024-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。修正範囲に制限を設け、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮されている。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-11-01」

 「2024-11-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで7件、Systemで10件の脆弱性が修正された。「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも、4件の修正(CVE-2024-43093、CVE-2024-43089、CVE-2024-40661、CVE-2024-43083)が配信されている。

 これらの問題のうちもっとも深刻なのは、Systemコンポーネントにおけるリモートコード実行の問題で、深刻度の評価は「High」。また、Frameworkで特権昇格が可能な問題CVE-2024-43093(深刻度High)は、限定的な標的型攻撃の対象となっている兆候がある。

セキュリティ更新プログラムレベル「2024-11-05」

 「2024-11-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2024-11-01」での修正に加えKernelで2件、Kernel LTSで2件、Arm componentsで1件、Imagination Technologies componentsで7件、MediaTek componentsで2件、Qualcomm componentsで8件の脆弱性が解決された。

 このうちQualcomm componentsのカーネルに存在するCVE-2024-43047(深刻度High)は、限定的な標的型攻撃の対象となっている兆候がある。

 加えて、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも深刻度最高の「Critical」を含む複数の問題が修正されている。