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Windowsの新機能「Recall」(回顧)が再延期、12月までにプレビューリリースへ

セキュリティとプライバシー対策の強化を理由に

Copilot+ PC向け新機能「Recall」のプレビューリリースが10月より12月に延期

 米Microsoftは10月31日(現地時間)、Copilot+ PC向けに提供予定の新機能「Recall」(リコール、回顧)について、「Windows Insider」ビルドでのプレビューリリースを、当初予定していた10月より12月に延期すると発表した。延期の理由として、セキュリティとプライバシー対策を強化するためと説明している。

 「Recall」は、ユーザーのデスクトップ操作を数秒ごとに記憶してAIで解析し、あとから簡単に探し出せるようにする先進的な検索機能。同社が推進するAI PC「Copilot+ PC」デバイス向けの目玉機能のひとつとして披露され、注目を集めていた。

 その一方で、PC画面を常時スクリーンショットするような機能であることから、プライバシー侵害やセキュリティへの懸念も強く、Copilot+ PC 初回出荷時(6月)からのオプトアウト実装を中止。一旦は、10月よりパイロットプログラム「Windows Insider Program」(WIP)に登録したテスターに広く「Recall」機能をテストしてもらい、安全性と信頼性を高めた上で、一般の「Copilot+ PC」デバイスへ展開するとしていたが、こちらも再延期となった形だ。

 「Recall」について、同社は安全で信頼できるエクスペリエンスを提供することに注力していると説明。セキュリティへの懸念を確実に解消した上で、果たして本当に年内でのプレビューリリースが実現するのか、続報に期待したい。

当初予定していたオプトアウトからオプトインに変更するなど、実装をめぐって紆余曲折が続いている