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「Recall」機能は既定で無効 ~「Microsoft Ignite 2024」で明らかに

デスクトップ操作を記憶しAIがあとから探せるようにする「Copilot+ PC」の革新的機能

「Recall」機能は既定で無効に

 米Microsoftは11月19日(現地時間)より3日間、テクニカルイベント「Microsoft Ignite 2024」を開催中だ。主題はAIで、同社が「Copilot+ PC」への導入を目指している革新的な検索機能「Recall」(プレビュー版)の動向にも触れられている。

 「Recall」(回顧)は、ユーザーのデスクトップ操作を記憶してAIで解析し、あとから簡単に探し出せるようにする機能。同社が推進するAI PC「Copilot+ PC」デバイス向けの目玉機能のひとつとして披露されたが、一方でセキュリティやプライバシーを懸念する声も多く寄せられていた。そのため、当初は10月にもプレビューが開始される予定だったが、追加の改善を行うとして12月への延期がアナウンスされている。

 同社によると、組織で「Recall」を利用するケースで安全かつコントロール可能なエクスペリエンスが求められていることから、「Recall」機能は既定で無効化されるとのこと。IT部門が新設のポリシーを通じて機能を有効化し、従業員がオプトイン(許可)して初めて利用できるようになるという。特定のアプリやWebサイトをAIの記憶から除外するフィルターも用意される。

 加えて、データの暗号化や「Windows Hello」による保護といったセキュリティ強化を実施することで、これまでに構築したソリューションのなかでもっとも安全なものの1つに仕上がっているとアピールしている。