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「秀丸メール」で「Gmail」へのアクセスがエラー ~4月16日頃より発生の可能性
開発元が回避策を案内
2025年1月10日 16:31
「秀丸メール」で2025年4月16日頃より、「Gmail」へのアクセスでエラーが発生する可能性があるとのこと。開発元の(株)サイトー企画が、自社のWebサイトでアナウンスしている。
「秀丸メール」も含め多くのユーザーを抱えるメールクライアントが、GoogleのOAuth認証を利用するには、Googleにアプリを登録したうえで、審査を受ける必要がある。しかし、この審査は年々厳しさを増しており、2022年頃から「CASA Tier2」と呼ばれるセキュリティの審査を毎年通すことが必要となった。さらに2023年からはGoogleが指定する第三者機関に審査を依頼しなければならなくなり、その費用が最低でも10万円に上るという。しかも、審査プロセスには英語での対話が必須とされるため、負担が重いという。
そのため、同社は「秀丸メール」でこの審査を継続することを断念した。2025年の4月16日に前回通した審査の期限が切れると、おそらく「Gmail」へのアクセスが100人までに制限される。
回避策としては、「秀丸メール」の最新版(v7.35以降、ストア版は未公開)へアップデートしたうえでOAuth認証をやり直し、案内に従って「Google Cloud」で「アプリ登録」と呼ばれる作業を行えばよい。スクリーンショット入りで解説した手順書も用意されているので、参考にしよう。
「アプリ登録」で取得したクライアントIDとクライアントシークレットは、自分が所有するPCすべてで共通だ。会社や学校などの組織で利用してる場合でも、100アカウント以内であれば共有できるとのこと。
また、OAuth認証ではなく「アプリパスワード」を生成して利用する方法もある。ただし、この方法は古い方法であり、Googleによって推奨された方法ではない。