ニュース

「秀丸メール」に脱PPAP支援機能 ~添付ファイルの代わりに「OneDrive」リンクを挿入

これまで通りにメールを作成してマクロを実行するだけ

「秀丸メール」v7.18

 (有)サイトー企画は4月18日、メールソフト「秀丸メール」の最新版v7.19を正式公開した。メールにパスワード付きZIP書庫ファイルを添付してファイルを共有する、いわゆる「PPAP」の廃止を支援するため、代わりに「OneDrive」のリンクを挿入する機能が追加されている。

 この機能は、「添付ファイルをOneDrive経由渡し-パスワード別便通知」というマクロで実現されている。通常通り新規メールにファイルを添付して宛先を設定し、このマクロを実行すると、以下の処理をユーザーに代わり実行してくれる。

  • 添付ファイルを「OneDrive」へアップロード
  • 「OneDrive」へアップロードしたファイルに強力なパスワードを自動設定
  • 添付ファイルを「OneDrive」のダウンロードリンクに自動で差し替え
  • パスワードを記載したメールを自動で作成

 一般的な「PPAP」のフローでは、ユーザー自身が強力なパスワードを生成・管理し、パスワードを送るメールを用意する必要があるが、新しい「秀丸メール」を利用すれば、この2つの処理を自動化できるというわけだ。

通常通り新規メールにファイルを添付して宛先を設定
「添付ファイルをOneDrive経由渡し-パスワード別便通知」マクロを実行
自動で「OneDrive」へのアップロード、パスワードの生成と設定を実行
添付ファイルを「OneDrive」のダウンロードリンクに差し替え。別便のパスワード通知メールも自動生成
「OneDrive」からファイルをダウンロードするには、パスワードが必要
「OneDrive」からファイルをダウンロード

 「秀丸メール」にはファイルを「OneDrive」へアップロードして、そのリンクを挿入する機能がすでに備わっているが、「Hidemarnet Explorer with FTPS」(シェアウェア)と連携させる必要がある。その手間がなくなるのも利点といえそうだ。

 そのほかにも、本バージョンでは特定旅館からのHTMLメールが文字化けする問題や、添付ファイル・ファイル名の先頭付近が欠ける問題が解決されているとのこと。

 「秀丸メール」は、定番のテキストディター「秀丸エディタ」相当のテキスト編集機能を組み込んだメールアプリ。メールの編集や閲覧が「秀丸エディタ」と同じ感覚で行えるのが最大の特徴だ。価格2,200円(税込み)のシェアウェアだが、「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。Windows 10/11専用のストアアプリ版も用意されており、「Microsoft Store」から価格2,200円(税込み)で購入できる。

ソフトウェア情報

「秀丸メール」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
シェアウェア(税込み2,200円。「秀丸エディタ」のユーザーは無償で利用可能)
【バージョン】
7.19(23/04/18)