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「Togetter」が2つに分割へ ~従来のプラットフォームとX(Twitter)のトレンドまとめに

API使用料の負担と収益悪化のためリニューアルして収益改善を目指す

「Togetter」

 X(旧称Twitter)のポストをユーザーがピックアップしてまとめを作成できるサービス「Togetter」が、2つに分割すると発表した。トゥギャッター(株)代表取締役の吉田俊明氏が1月22日、noteで明らかにした。

 分割後は、従来のドメイン「togetter.com」がXのトレンドを中心とした独自コンテンツの配信媒体へと変更される。ユーザーが自由にポストをまとめられる従来のサービスは新たな別ドメインで提供する。新たなドメインでは、現在「Togetter」が提供している機能がすべて提供されるほか、コンテンツのプライバシー設定など「min.t」の機能も統合される。

 分割のきっかけは、2023年から2024年にかけて進んだ収益の悪化。広告の単価が下がり、Google検索からの流入も減ったうえ、Google Discoverでの露出がなくなるといった収入源に加え、月600万円を超えるXのEnterpriseAPI使用料が大きく影響しているという。

 一方で、ユーザーが制作するまとめはクオリティコントロールができず、Googleからの流入が増えるような施策をうつのも限界がある。そのため、独自のコンテンツを配信することで、Googleからの評価を高めてGoogle検索からの流入を回復させ、サービスの存続を目指すとのこと。

 同社は今後も引き続き「Togetter」の機能強化を行うほか、サポータープランやクラウドファンディングを使った収入強化を行う予定。