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商用利用可能な動画生成AI「Adobe Firefly Video Model」がパブリックベータ版に
まずは1080p解像度をサポート、豊富なカメラコントロールも
2025年2月13日 00:00
米Adobeは2月13日(日本時間)、同社の動画生成AI「Adobe Firefly Video Model」のパブリックベータ版を提供開始した。ウェイティングリストへの登録が不要となり、同日にリニューアルされた「Adobe Firefly Web版」のほか、「Adobe Premiere Pro」で利用できる。
![](https://asset.watch.impress.co.jp/img/wf/docs/1662/205/2.gif)
「Adobe Firefly Video Model」は、安全に商用利用できる生成AI「Adobe Firefly」ファミリーに属する動画生成AIモデル。「Adobe Firefly Web版」の「動画生成(ベータ版)」と「Adobe Premiere Pro」の「生成拡張(ベータ版)」にて利用可能で、そのまま制作に活用できる、知的財産に配慮した動画コンテンツを生成する。
ユーザーが、自らのビジョンにぴったり合ったカスタムBロールを生成し、ダイナミックなビジュアルエフェクトを生み出し、モーション要素をデザインするといった、そのすべてのプロセスを完全なクリエイティブコントロールのもとで実現。さらに、タイムラインのコンテンツギャップを埋める必要がある場合や、新しい要素で既存の映像を強化する必要がある場合においても、本モデルを使用すれば、クリエイティブなビジョンを効率的かつ正確に達成できるとしている。
パブリックベータ版の提供開始に際し、今回のアップデートでカメラアングル、ショットアングル、モーションなど、豊富なカメラ設定を活用してさらに細かい部分までコントロールができるようになった。縦型と横型のアスペクト比も選択可能。動画生成をより効果的にガイドするために、開始と終了のキーフレームを追加したり、「テキストから画像生成」機能で画像を生成して、それを簡単に「動画生成」機能で開始キーフレームとして開くことができる。
![](https://asset.watch.impress.co.jp/img/wf/docs/1662/205/4.gif)
とりわけ、Adobe Firefly Web版で利用できる「動画生成(ベータ版)」機能は、Adobe Firefly Video Modelにより、テキストプロンプトや画像から動画クリップを生成したり、カメラアングルでショットをコントロールしたり、3Dスケッチからプロフェッショナル品質の画像を作成したり、雰囲気を演出する要素やカスタムモーションデザイン要素の開発を行なうためのツールを提供する。この機能で生成される動画は最大5秒。
なお、今回はまず1080p解像度(16:9および9:16アスペクト比)をサポートし、近いうちに高速な反復作業向けの低解像度のアイデア出し用モデルと、プロレベルの制作作業向けの4Kモデルが登場予定。
料金プランでは、異なる価格帯でユーザーの利用ニーズに応え、新しい音声および動画の機能に加え、画像やベクター生成機能へのアクセスを可能にするため、同社では、新たに「Adobe Firefly Standard」プランと「Adobe Firefly Pro」プランを提供する。