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無料のリモートデスクトップソフト「Brynhildr」が爆速に

新しい映像圧縮処理「Vritra Mark 2」でCPU負荷は従来の約70%、速度は従来の約200%

「Brynhildr」v3.1.0。「Google Chrome」で「Brynhildr」サーバーに接続した様子

 高速リモートデスクトップソフト「Brynhildr」の最新版v3.1.0が、3月12日に公開された。「Vritra Mark 2」と呼ばれる新しい映像圧縮処理が実装され、CPUの負荷は従来の約70%、速度は従来の約200%になったという。

 「Brynhildr 3」シリーズにはVP8/RGB32をベースにした映像圧縮処理エンジンとして「Vritra」が搭載されているが、RGB32モードは画質設定次第ではほぼ無劣化を実現できるものの、CPUの負荷が大きくなってしまうのが難点だった。これはYUV420以外に対応していないオリジナルのVP8を、無理やりRGB32に変換しているためだ。しかし、ビジネス利用を考えると色の滲みなどが少ないRGB32にこだわりたかったという。

 そこで、アルゴリズムを一新してデータサイズを縮小し、CPUの負荷をできるだけ軽減したのが「Vritra Mark 2」(Vritra 2.0)だ。開発の過程では、従来のVP8でキーフレームを無効化しているのが原因で、差分があまりない状態で圧縮率が下がってしまう問題も同時に解決されたとのこと。アセンブラも活用したことで、過去に開発されたコアエンジンの中でも最高のパフォーマンスを実現できているという。

 「Brynhildr 3」(「Brynhildr Free」とも)はWindows 10/11に対応しており、現在公式サイト「vritra.remotedesktop.jp」や窓の杜ライブラリからダウンロード可能。利用は無償だが、1日に1回広告が表示される。

ソフトウェア情報

「Brynhildr」
【著作権者】
(株)ランスロット
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(広告付き)
【バージョン】
3.1.0(25/03/12)