NEWS(09/08/26 14:34)

エンバカデロ、統合開発環境「Delphi 2010」の体験版を公開

タッチやジェスチャー機能をサポートしたほか、IDEも大幅に強化

 エンバカデロ・テクノロジーズは、統合開発環境の最新版「Delphi 2010」「C++Builder 2010」「Delphi Prism」「Rad Studio 2010」の体験版を公開した。現在同社のWebサイトから無償のユーザー登録を行うことでダウンロードでき、試用期間はいずれも30日間となっている。

 「Delphi 2010」は、タッチ・ジェスチャー機能をサポートし、“iPhone”などに代表される“タッチインターフェイス”や、今やWebブラウザーでは標準的な機能とも言える“マウスジェスチャー”機能を簡単に自作アプリケーションへ組み込むことが可能になった。またオープンソースのデータベース「Firebird」や、次期Windows“Windows 7”にも対応した。

 さらにIDEも大幅に強化され、バックグラウンドによるコンパイル、ソースコードの整形といった新機能に加え、既存ユーザーにとってはようやくとも言えるエディター上での“前方検索”が可能になるなどの変更が施されている。

 なお製品版は、「Delphi 2010」「C++Builder 2010」のProfessional版がともに102,900円(税込み)で、優待アップグレード価格はそれぞれ48,300円(税込み)となっている。「RAD Studio 2010」のProfessional版は176,400円(税込み)、優待アップグレード価格は81,900円(税込み)。製品版はパッケージ版とダウンロード版の2種類が用意されており、ダウンロード版はいずれもパッケージ版より4,000円ほど安く購入可能。そのほか、従来のバージョン同様にEnterprise版やArchitect版も用意されている。

 また26日、無償で利用できる開発環境「Turbo Explorer」の公開が終了され、すでに同社のWebサイトではダウンロードできなくなっている。

(久保 望)