NEWS(09/10/01 18:26)
IE/Firefox/Safariで見た目・動作を見比べながらWebサイトを開発「Pirka'r」
3ブラウザーでのプレビュー、高機能なコードエディター、W3C準拠の検証機能を一体化
(株)グルージェントは9月30日、さまざまなWebブラウザーで共通の見栄え・動作を実現する“クロスブラウザ”対応Webサイトの開発を支援するソフト「Pirka'r(ピリカル)」を公開した。Windows XP/Vistaなどに対応するフリーソフトで、動作には「Java Platform, Standard Edition Development Kit (JDK)」v6が必要。現在、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
「Pirka'r」は、WebサイトがWeb標準に準拠しているかをチェックする機能、Webサイトのソースコードを修正するコードエディター、IE/Firefox/SafariでWebサイトの見た目や動作を同時にチェックできるプレビュー機能を一体化したソフト。
いわゆる“クロスブラウザ”対応のWebサイトを構築する際に便利で、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)によって、2008年度のオープンソフトウェア利用促進事業“互換性の高いWebコンテンツ作成を支援するツールの開発”にも採択されている。とくに、デザインやソースコードが一通り完成した段階での微調整・修正に役立つだろう。
本ソフトは、サーバーソフトとクライアントソフトから構成されており、実行するにはまずサーバーソフトを起動させる必要がある。とはいっても利用は簡単で、サーバーソフトに同梱のバッチファイル“suite-start.bat”を実行するだけでよい。自動でコマンドプロンプトから「Apatche Tomcat」のサーバーが起動する。起動したコマンドプロンプトは、クライアントソフトの利用中は閉じないように気をつけよう。
クライアントソフトは、コードエディター、ツリー形式のファイルビューワー“ナビゲータ”、HTMLなどのタグ構造をツリー表示する“アウトライン”、複数のWebブラウザーで見栄えを同時にチェックできる“ブラウザ・プレビュー”などから構成されており、自由にフロート&ドッキングが可能。
利用するにはまず、Webサイトのソースコードを[インポート]メニューで取り込もう。ソースコードはローカルPCに保存されているものを利用するほかにも、WebサイトのURLを指定してローカルへダウンロード・インポートすることも可能。インポートが完了すると、“ナビゲータ”へフォルダやファイルが現れる。
ファイルを開くと、ファイルの内容がコードエディターへ読み込まれるのと同時に、プレビュー画面に見栄えも反映される。コードエディターはコードの色分け機能や入力補完機能を備える高機能なもので、エディターで編集したコードはプレビュー画面にもリアルタイムで反映される。検証機能でW3C準拠かどうかをチェックしながら、エラーが見つかれば随時ソースコードを修正することができるわけだ。
なお、編集部で試用したところ、JavaScriptなどを大量に含む複雑なWebサイトで利用すると、動作が不安定になることがあった。
- 【著作権者】
- The Seasar Foundation and the Others
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0(09/09/30)