NEWS(10/06/30 14:15)

Adobe、ゼロデイ攻撃が始まっている脆弱性などを修正した「Adobe Reader」v9.3.3

深刻度は4段階中最高の“Critical”で早急なアップデートが推奨されている

 米Adobe Systems Incorporatedは29日(現地時間)、PDFリーダー「Adobe Reader」の最新版v9.3.3を公開した。最新版の主な変更点は、同社により深刻度が4段階中で最高の“Critical”と判定された致命的な脆弱性が修正されたこと。すでに、そのうち1つの脆弱性を悪用したマルウェアによる攻撃が報告されており、同社は早急なアップデートを推奨している。

 マルウェアによる攻撃に使われた脆弱性は、特殊な細工の施されたPDFファイルを読み込んだ際に不正終了したり、任意のコードを実行されてしまうというもの。このほかにも、本バージョンではメモリ破壊の脆弱性など、全17件の脆弱性が修正されている。

 本ソフトは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および64bit版のXP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、Webサイト上からダウンロードできるバージョンはv9.3.0となっており、最新版のv9.3.3へ更新するには[ヘルプ]-[アップデートの有無をチェック]メニューなどからオンラインアップデートを実行する必要がある。

 そのほか、製品版「Adobe Acrobat」向けにも、同様の脆弱性を修正するアップデートプログラムが公開されている。

【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
9.3.3(10/06/29)

(長谷川 正太郎)