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Google、「Gemini 3.6 Flash」など新モデル3種を発表 ~「3.5 Pro」は準備中

高効率・低遅延の「3.5 Flash-Lite」、セキュリティ特化の「3.5 Flash Cyber」も

Google、新しい「Gemini」モデル3種を発表

 米Googleは7月21日(現地時間)、新しい「Gemini」ファミリーを発表した。「3.6 Flash」「3.5 Flash-Lite」「3.5 Flash Cyber」の3つが同時にアナウンスされており、いずれもより高速で、トークン効率が高く、大規模タスクでの信頼性も向上しているという。

  • Gemini 3.6 Flash:「3.5 Flash」を発展させた日常モデル。品質とコストのバランスに優れる
  • Gemini 3.5 Flash-Lite:「3.5」世代でもっとも高速・低コストなモデル
  • Gemini 3.5 Flash Cyber:「3.5 Flash」をサイバーセキュリティ向けに特化させたモデル

Gemini 3.6 Flash

 「3.6 Flash」は、2026年5月にリリースされた「3.5 Flash」の優れた点はそのまま、ユーザーからのフィードバックをもとに改善を施したモデル。コーディング、知識作業、マルチモーダル性能の向上もさることながら、とくに効率面で大きな改善が見られるのが特徴だ。

  • 出力トークン効率:「Artificial Analysis Index」で「3.5 Flash」に比べ出力トークン数を17%削減。「DeepSWE」では最大65%ものトークン削減を達成
  • 推論ステップ・ツール呼び出しが減少

 価格は入力100万トークンあたり1.50米ドル、出力100万トークンあたり7.50米ドル。「3.5 Flash」よりも安価に設定されている。

 そのほかにも、安全面が強化。化学・生物・放射性物質・核(CBRN)やサイバー攻撃といった悪用に対するセーフガードを改善し、ジェイルブレイク耐性を高めつつ、正当な用途での拒否応答は最小限に抑えるよう訓練されているとのこと。

Gemini 3.5 Flash-Lite

 「3.5 Flash-Lite」は、2026年3月リリースの「Gemini 3.1 Flash-Lite」に続く高速・低コストモデル。「Gemini 3.5」世代では最速のモデルとなっている。

 価格は入力100万トークンあたり0.3米ドル、出力100万トークンあたり2.5米ドル。前世代の「3.1 Flash-Lite」から品質を大きく引き上げつつ、高スループットな本番トラフィックに強い価格性能比を実現している。

 また、「Gemini Flash」シリーズと同様、「Computer Use」をビルトインでサポートするようになったのも「3.5 Flash-Lite」の特徴。Webブラウザーやアプリの画面を視覚的に認識・理解し、ユーザーの代わりにそれを操作できるため、より高度なエージェントタスクもこなせる。

Gemini 3.5 Flash Cyber

 「3.5 Flash Cyber」は、「3.5 Flash」をベースに脆弱性の発見・修正に特化してファインチューニングされたモデル。コード修正エージェント「CodeMender」に統合され、複数の「3.5 Flash Cyber」エージェントが連携して1つの統合レポートを作成する仕組みで、ベンチマーク「CyberGym」でも競争力のある性能を発揮するという。

提供状況

 「3.6 Flash」と「3.5 Flash-Lite」は、同日より提供される。一般ユーザーも「Gemini」アプリや「Google 検索」を通じて、その恩恵にあずかることができる。

  • 開発者向け:「Gemini API」で提供され、「Google AI Studio」や「Android Studio」などで利用できる。「3.6 Flash」は「Google Antigravity」でも利用可能
  • 企業向け:「Gemini Enterprise Agent Platform」で提供。「3.6 Flash」は「Gemini Enterprise」アプリでも利用可能
  • 一般ユーザー向け:「Gemini」アプリなどで利用される。「3.5 Flash-Lite」は「Google 検索」への展開も進行中

 ただし、「3.5 Flash Cyber」は悪用のリスクを考慮し、当面は政府機関や信頼できるパートナーに限って提供される。一般ユーザーは利用できない。

次の「Pro」モデルはいつ?

 「3.6 Flash」「3.5 Flash-Lite」の登場で気になるのが、いまだ「3.1」止まりとなっている「Pro」モデルの動向だろう。

  • 高度なタスク向けの最上位モデル:「Gemini 3.1 Pro」(2026年2月リリース)
  • 日常向けのバランスモデル:「Gemini 3.6 Flash」(今回リリース)
  • 速度とコスト重視の軽量モデル:「Gemini 3.5 Flash-Lite」(今回リリース)

 同社で「Google AI Studio」などを担当するLogan Kilpatrick氏によると、内部では「Gemini 4」の事前トレーニングが“史上もっとも野心的な”規模で開始されているとのこと。

 「3.5 Pro」については現在パートナーとテスト中で、準備が整い次第、広く提供される予定とのこと。