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Windows 11搭載の一部ノートPCでタスクバーのすぐ上がマウス操作できない問題

日本マイクロソフトが対処法を案内

日本マイクロソフトのサポートブログ

 Windows 11搭載のノートPCで、タスクバーのすぐ上をマウス操作できなくなることがあるとのこと。日本マイクロソフト(株)が9月14日、自社のサポートブログで明らかにした。

 この問題は、コンバーチブル ではない ノートPCで発生。コンバーチブルとはディスプレイを逆向きに折りたたんで、タブレットモードやテントモードでも利用できる2-in-1デバイスを指す。

コンバーチブル型ノートPCの例(ASUS Flip CX1 CX1102FKA-MK0056、Chromebook)

 Windows 11では2023年2月のプレビュー更新プログラム以降、コンバーチブルデバイスでタスクバーの高さを調整する変更が加えられており、表示上は通常の高さであっても、すぐ上に操作できないわずかなエリアが生じる場合がある。これはタブレットモードの「厚い」タスクバーの高さを前提に、タスクバーの領域が確保されるためだ。

 しかし、「Windows 11 バージョン 24H2/25H2」では、2026年1月のプレビュー更新プログラム以降、デバイスの形態を判定する処理が変更されており、「Sysprep /generalize」コマンドを実行する際に特定条件下でレジストリ値「ConvertibleSlateModeChanged」が意図せず「1」に設定される場合があるという。つまり、コンバーチブルでないにもかかわらず、コンバーチブルデバイスであると誤判定されてしまう(この問題は、特定のOEMや機種に依存しない)。

 その結果、非コンバーチブル型のノートPCであるにもかかわらず、タスクバーのすぐ上にある帯状のわずかな領域が、マウスで操作できなくなる場合がある。たとえばデスクトップで範囲選択を行うと、タスクバーの境界の少し上までしか選択できず、範囲選択できるエリアが狭まった状態になる。

通常のタスクバーと、タブレットモードの「厚い」タスクバー

 誤判定のきっかけになるのは、以下のレジストリ値が「Sysprep /generalize」の実行時に削除されると、コンバーチブルデバイスと御認識されることだ。

  • キー:HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥PriorityControl
  • 値の名前:ConvertibleSlateMode

 対策としては、レジストリを編集してデバイスがコンバーチブルとして判定されないようにすればよい。すでに事象が発生している場合は、該当するユーザーでサインインしたうえで、管理者権限のコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、いったんサインアウトして、もう一度サインインする。

reg delete “HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\PriorityControl” /v ConvertibleSlateMode /f

 ただし、この手順が及ぶのは実行したユーザーのプロファイルのみだ。複数のユーザーがいる環境では、全員で実施する必要がある。既定プロファイルへフラグが引き継がれてしまっている場合は、今後ログオンする新規ユーザーでも事象が発生するため、「C:¥Users¥Default¥NTUSER.DAT」を「reg load」で読み込んで当該フラグを削除する手順も案内されている。

 また、マスターイメージの作成時に事象を防ぐ手順も紹介されている。イメージ作成に使う管理者アカウントでサインインし、「ConvertibleSlateMode」値を削除したうえで「Explorer」プロセスを再起動。「ConvertibleSlateModeChanged」フラグを確認し、残っていれば削除してから、通常どおり「Sysprep」を実行すればよい。