NEWS(10/12/02 17:30)
セットアップが容易な多機能リモートデスクトップソフト「TeamViewer」v6が公開
接続速度と安定性が向上、遠隔PCへの自動再接続や設定のパスワード保護にも対応
独TeamViewer GmbHは2日(日本時間)、セットアップが容易な多機能リモートデスクトップソフト「TeamViewer」の最新日本語版v6.0.9895を公開した。Windowsなどに対応するフリーソフトで、個人の非商用に限り無償で利用可能。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。
「TeamViewer」は、NATやファイヤーウォールが有効な環境でも特別な設定なしで利用できるリモートPC操作ソフト。Windows版のほか、Mac OS X版やLinux版、iPhone/iPod touch版、iPad版、Android版が用意されている。
本ソフトの特長は、セットアップが容易であること。相手のPCへインストールされた「TeamViewer」のIDとパスワードを教えてもらうだけで相手のPCへ接続できるので、パソコンの操作やソフトの設定で困ったPC初心者を遠隔地からサポートしたい場合に便利。テキストチャット機能やVoIP機能、Webカメラを利用したビデオチャット機能も備える。IDとパスワードを自分で設定することもできるので、自宅のPCを出先のPCから操作したい場合にも利用可能。
また、機能が充実しているのも魅力。デスクトップの画面を複数のユーザーから閲覧可能にするプレゼンテーション機能、接続先のPCが属するローカルネットワークへ接続できるVPN機能、2つのPC間でファイルのやり取りを行うファイル転送機能などを搭載している。
本バージョンでの主な変更点は、リモート接続の速度と安定性がさらに向上したこと。また、リモートPCが再起動した際に自動で接続を再確立できるようになったほか、オプションをパスワードで保護する機能が追加されている。
さらに、接続先PCを操作できる“リモートコントロール”モードと、デスクトップのプレゼンテーションに利用する“表示”モードが分割され、タブで切り替えて利用できるようになるといったユーザーインターフェイスの改善も施された。
なお、本ソフトを商用利用するには有償のライセンスを購入する必要がある。ライセンスの価格は、最下位の“Business”ライセンスで55,300円(税込み)。10月1日以降にライセンスを購入したユーザーは無償でv6へ移行できるほか、そのほかの旧バージョンのユーザーも12月31日まで特別価格でv6へ以降可能。また、「TeamViewer」v6から「TeamViewer」v3/v4/v5へは制限なしに接続できるが、その逆は不可能なので注意。旧バージョンの「TeamViewer」は、同社Webサイトで引き続きダウンロード可能だ。
- 【著作権者】
- TeamViewer GmbH
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人の非商用利用のみ)
- 【バージョン】
- 6.0.9895(10/12/02)