NEWS(11/03/02 14:59)

Mozilla、脆弱性を修正した「Firefox」v3.6.14と「Thunderbird」v3.1.8を公開

「Firefox」は深刻度“最高”の脆弱性8件を含む10件の脆弱性を修正

 Mozillaは1日、Webブラウザー「Firefox」の最新版v3.6.14とメールソフト「Thunderbird」の最新版v3.1.8を公開した。最新版の主な変更点は、「Firefox」で10件、「Thunderbird」で3件の脆弱性を修正したこと。

 「Firefox」で修正された脆弱性10件のうち、同社の評価で深刻度が4段階中最も高い“最高”に分類された脆弱性は8件。深刻度“最高”の脆弱性には、不正なJPEG画像を読み込むと強制終了して任意のコードを実行される可能性があった脆弱性や、非常に長大な文字列が含まれるHTMLを読み込むとバッファオーバーフローが発生して任意のコードを実行される脆弱性などが含まれている。

 「Thunderbird」は、「Firefox」で修正された脆弱性に含まれているものと共通の重要度“最高”の脆弱性2件と、4段階中3番目に高い“中”の脆弱性1件が修正されている。

 そのほか、「Firefox」v3.5シリーズの最新版v3.5.17も公開された。最新版の主な変更点は、「Firefox」v3.6.14と共通の脆弱性を修正したことで、不正なJPEG画像を読み込むと強制終了する脆弱性を除く9件の脆弱性が修正されている。なお、「Firefox」v3.5シリーズのサポートは2010年8月で終了される予定だったが、現在延長でサポートが行われている。予告なしでサポートが打ち切られる可能性があるため、v3.6シリーズへアップグレードすることが推奨されている。

 「Firefox」および「Thunderbird」は、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在Mozilla JapanのWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできるほか、旧バージョンをインストールしている場合は自動更新も可能。

「Firefox」

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.6.14(11/03/01)

「Thunderbird」

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.1.8(11/03/01)

(長谷川 正太郎)