NEWS(11/05/25 16:02)
Windows Phone OS 7.1“Mango”向け開発キット「WPDT 7.1」英語ベータ版が公開
エミュレーターでは日本語入力や加速度センサー・GPSのエミュレートが可能
米Microsoft Corporationは24日(現地時間)、次世代モバイルOS“Windows Phone OS 7.1”向けのアプリケーション開発キット「Windows Phone Developer Tools(WPDT) 7.1」の英語ベータ版を無償公開した。現在同社のダウンロードセンターからダウンロードできる。
“Windows Phone OS 7.1”は“Mango”というコードネームで開発が続けられていた次世代スマートフォンOS。WebブラウザーとしてIE9が採用されたほか、日本語など35カ国語の追加サポートを初めとする500以上の新機能が加えられている。
その“Mango”に対応した開発ツールとなる「WPDT 7.1」には、開発環境「Visual Studio 2010 Express for Windows Phone」やユーザーインターフェイスのデザインツール「Microsoft Expression Blend for Windows Phone」のほか、「Windows Phone Emulator」「Silverlight 4 SDK」「XNA Game Studio 4.0」などの必要なコンポーネントが含まれており、コーディングからテスト実行、デバッグ、デザインに至るまでの開発環境一式を無償で揃えることが可能。現行の“Windows Phone OS 7.0”向けのアプリ開発もサポートされており、プロジェクトの新規作成時にターゲットとなるOSを選択できる。
とくにWindows Phone 7端末のエミュレーター「Windows Phone Emulator」では、“Mango”の新機能が盛り込まれており、IE9ベースのWebブラウザーコントロールや日本語入力システム(IME)が利用可能。さらに、加速度センサーやGPSなどのエミュレーションもサポートされている。
また、「Visual Studio 2010 Express for Windows Phone」では、これまでのC#言語による開発に加え、標準でVisual Basic言語による開発にも対応。さらに、アプリケーションのパフォーマンスを計測できるプロファイラーツールが追加されており、ボトルネックとなっている処理の追跡が容易に行えるようになった。
なお、「WPDT」はWindows Vista/7および同64bit版にのみ対応しており、Windows XPや「Virtual PC」や「Hyper-V」などの仮想マシン上での実行はサポートしていないので注意。また、「Windows Phone Emulator」を実行する際は、DirectX 10以降に対応したグラフィックカードおよびWDDM 1.1対応のグラフィックドライバーが必要。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 7.1 Beta(11/05/24)