NEWS(11/07/26 16:44)

リモートPC操作ソフト「Mirror-DTC」のMac OS X/Linux向けクライアントβ版が公開

Java製でWindows以外のOSからもアクセス可能に。ベータテスト中は無償で利用可能

「Mirror-DTC Client for Mac OS X」v1.1.1 β「Mirror-DTC Client for Mac OS X」v1.1.1 β

 リモートPC操作ソフト「Mirror-DTC」のJava製クライアントソフト「Mirror-DTC Client for Java VM」のベータ版が、25日に公開された。動作にはJavaランタイム(JRE)1.5.0以降が必要で、作者にてWindows 7/Ubuntu 11.04/Mac OS X 10.7で動作が確認されている。現在、作者のWebサイトから無償でダウンロード可能。

 「Mirror-DTC」は、リモートPCのデスクトップ画面をキャプチャー・圧縮して転送するタイプのリモートPC操作ソフト。DirectXを利用した描画や独自の画像圧縮処理のほか、画像や音声の変化を検出してキャプチャー品質を自動で調整する“ECOモード”を搭載するなど、CPUやネットワークの負荷を低減させるさまざまな技術を採用しているのが特長。

 これまで、サーバー・クライアントともにWindows版のみが提供されていたが、今回Java製クライアント「Mirror-DTC Client for Java VM」が登場したことで、Mac OS XやLinuxといったJavaが動作するさまざまなOSから、本ソフトを利用してWindowsを遠隔操作できるようになった。

 「Mirror-DTC Client for Java VM」は、「Mirror-DTC」v1.1.0に付属のWindows版クライアントとほぼ同等の機能を備えるが、マルチプラットフォーム対応ということもあって、キーバインドの変更機能やスクリーンキーボード機能などが独自に追加されている。

 なお、Mac OS X向けには専用パッケージとなる「Mirror-DTC Client for Mac OS X」ベータ版が用意されているので、Mac OS Xユーザーはこちらを利用しよう。また、これらのJava製クライアントはWindows版クライアントと比べて2~3倍程度低速で、使用メモリ量も多くなる。Windowsユーザーは、引き続き「Mirror-DTC」に同梱のクライアントを利用することをお勧めする。

 作者によると、これらのJava製クライアントの正式版は「Mirror-DTC Premium Pack」としてシェアウェア化されるとのこと。ベータ版には接続して1分経過すると画質や音質が低下する機能制限が加えられているが無償で利用可能で、別途配布されている有効期限つきの“レジストファイル”を読み込ませることで機能制限を解除することもできる。さらに、「Mirror-DTC」のJava製サーバーソフトも開発が予定されているとのことなので期待したい。

お詫びと訂正:記事初出時、Mac OS X版のクライアントはMac OS X Lionの“フルスクリーンアプリケーション”に対応すると記載していましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします。

「Mirror-DTC Client for Java VM」「Mirror-DTC Client for Mac OS X」ともに

【著作権者】
T.Ishii 氏
【対応OS】
(編集部にてMac OS X 10.6で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.1 β(11/07/25)

(柳 英俊)