NEWS（11/08/19　18:53）

　米Adobe Systems Incorporatedは15日（現地時間）、コーディングなしでWebサイトを制作できるソフト「Muse」の英語ベータ版を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7などに対応しており、ベータ期間中は無償で提供される。なお、動作にはAdobe AIR 2.7以降が必要。

　「Muse」は、Webサイト制作をコーディングなしで完結できるWebオーサリングツール。HTML/CSS/JavaScriptに関する知識がなくても、テキストやウィジェットといった部品をドラッグ＆ドロップで配置していくだけで本格的なWebページを制作できる。同社製のペイントソフト「Photoshop」を彷彿とさせる作りで、コーディングが苦手なデザイナーなどに適しているだろう。

　さらに本ソフトを利用すれば、Webサイトの階層構造を設計したり、同社が運営するビジネスサイトのホスティングサービス“Adobe Business Catalyst”へ手軽に公開することも可能。クロスブラウザー対応やSEOが考慮されたソースコードを出力できるのもうれしいポイントだ。

　なお、本ソフトは英語のみに対応したベータ版であり、IMEがONにならず日本語テキストが直接入力できない問題があるので注意。英語以外の各国語版は、製品化の際に追加する計画であるとのこと。また、「Muse」という名はあくまでもコードネームであり、正式な名前は製品化の際に決定される。製品版のリリースは2012年前半になる見込みで、価格は月額20米ドルまたは年間180ドルが予定されている。