NEWS(11/12/08 12:55)

PDFビューワー「Foxit Reader」英語版v5.1.3が公開、メモリ破壊の脆弱性を修正

そのほかユーザーインターフェイス言語の切り替えに関わる問題なども修正される

 米Foxit Corporationは7日(現地時間)、独自エンジンで高速起動が可能なPDFビューワー「Foxit Reader」の最新英語版v5.1.3を公開した。

 本バージョンでは、v5.1.0.1021以前のバージョンで報告されたメモリ破壊の脆弱性が修正されている。デンマークのセキュリティベンダーSecuniaによると、本脆弱性が悪用されるとリモートから攻撃者によってシステムを乗っ取られる恐れがあるとのこと。Secuniaは本脆弱性の深刻度を5段階中2番目に高い“Highly critical”と分類しており、早急なアップデートが必要だ。

 そのほかにも、ユーザーインターフェイス言語の切り替えに関わる問題や、ゼロックス製のプリンターを選択した際に印刷プレビューの用紙サイズが正常に更新されない問題などが修正されている。

 「Foxit Reader」英語版は、Windows XP/Vista/7および同64bit版に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、本ソフトの日本語版にあたる「Foxit J-Reader」の最新版は、10月に公開されたv5.0.0.0420となっている。

【2012/02/21追記】
 (株)FoxitJapanによると、本脆弱性によりリモートから攻撃者によってシステムを乗っ取られることはないとのこと。

編集部より:記事初出時、本脆弱性の影響に関する情報元がわかりにくい点がありましたので、表現を改めました。また、メモリ破壊の脆弱性の影響により、メモリが物理的に破壊されることはありません。

【著作権者】
Foxit Corporation
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.1.3(11/12/07)

(柳 英俊)