NEWS(12/02/20 15:23)

VideoLAN Project、「VLC media player」v2.0.0を正式公開

ビデオ出力処理が再設計、デコード速度と字幕表示が改善される

「VLC media player」v2.0.0「VLC media player」v2.0.0

 仏VideoLAN Projectは18日(現地時間)、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のメディアプレイヤー「VLC media player」のメジャーバージョンアップとなるv2.0.0(コードネーム:Twoflower)を正式公開した。現在、同プロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。

 v2.0.0では、ビデオ出力処理のコア部分とモジュールが再設計され、GPUによるサブピクチャーのブレンドが可能になった。これにより、今までよりも高品質な字幕やメニューの表示が可能になる。また、H.264/MPEG-4/Xvid/WebMフォーマットのデコード処理がマルチスレッド化された。マルチコアCPUの環境ならば、デコード処理の速度向上が期待できる。

 さらに、入力デバイスやメディアフォーマットへの対応も拡充されている。あくまでも実験的な機能としてではあるが、Blu-rayディスクの再生にも対応した。そのほか、Mac OS X版とWebブラウザープラグイン版では、ユーザーインターフェイスが一新されている。

 「VLC media player」は、Windows XP/Vista/7などに対応する寄付歓迎のフリーソフト。Mac OS X/LinuxなどのデスクトップOSや、iOS/AndroidといったモバイルOSも幅広くサポートしている。なお、本バージョンからWindows 2000のサポートが打ち切られているので注意。また、本バージョンからライセンスが“GPL”から“LGPLv2.1+”へと変更されている。

【著作権者】
the VideoLAN Team
【対応OS】
Windows XP/Vista/7など
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.0.0(12/02/18)

(柳 英俊)