NEWS(12/02/20 16:46)

リモートデスクトップソフト「Mirror-DTC」v1.2.1が公開、“Wake On LAN”に対応

Mac/Ubuntuとの接続をサポートする「Cross-Platform Pack」が無償で同梱される

「Mirror-DTC」v1.2.1「Mirror-DTC」v1.2.1

 リモートPC操作ソフト「Mirror-DTC」の最新正式版v1.2.1が、17日に公開された。Windows XP/Vista/7および同64bit版などに対応するフリーソフトで、現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 v1.2.1では新たに“Wake On LAN”へ対応し、サスペンド状態になっているサーバーPCをクライアントPCからリモートで復帰・接続可能になった。“Wake On LAN”の利用に必要なネットワークインターフェイスのMACアドレスは「Mirror-DTC」が調査してくれるので、わざわざユーザー側で調べる必要はない。

 また、低速回線環境でのレスポンスを向上させるため、v1.2.0で導入された“ブロックスキャンモード”が、WiMAXなどのモバイル回線に最適化された。そのほかの処理においても、モバイル回線での利用を意識した改良が施されているという。

 さらに、サーバー側からクライアントによるリモート操作を禁止するオプションや、指定したキー入力がサーバーへ送られないようにクライアント側で禁止するオプションが追加されている。

 また、これまでベータ版として無償配布されていた「Mirror-DTC Cross-Platform Pack」(以下、「Cross-Platform Pack」)が、正式版として「Mirror-DTC」に同梱されたのも本バージョンの大きな変更点。

 「Cross-Platform Pack」とは、「Mirror-DTC」の機各能をJava言語で再実装したもの。Windows上でネイティブ動作する「Mirror-DTC」に比べると速度面では若干劣るものの、Mac OS XやUbuntuといった非Windows環境でも動作し、相互に接続できる。

 当初、「Cross-Platform Pack」はシェアウェアとしての配布が予定されている上位版「Mirror-DTC」Premium版に同梱される予定だったが、今回「Mirror-DTC」無償版に同梱された。ベータ版で必要だった“レジストファイル”の登録も不要となっている。

 正式版の「Cross-Platform Pack」では、「Mirror-DTC」v1.2.1で追加された新機能の実装に加え、使用メモリ量の削減や処理性能の改善、不具合の修正などが施されてる。

【著作権者】
T.Ishii 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2.1(12/02/17)

(柳 英俊)