NEWS(12/03/30 15:01)

「Emacs」風テキストエディター「xyzzy」が6年ぶりのアップデート

有志によって開発が引き継がれ、34件の機能追加と51件の不具合修正が施される

「xyzzy」v0.2.2.236「xyzzy」v0.2.2.236

 xyzzy Projectは29日、Windows環境で動作する「Emacs」風のテキストエディター「xyzzy」の最新版v0.2.2.236を公開した。本ソフトのバージョンアップは、2005年12月以来となる約6年ぶり。

 「xyzzy」は、UNIX環境で定番の「Emacs」によく似たキーバインドを採用する老舗のテキストエディター。プログラミング言語“Common Lisp”にほぼ準拠した言語を独自に実装しており、自由に機能を拡張できるのが特長。ファイラー機能、複素数や“人生、宇宙、すべての答え”を計算できる電卓機能、五目並べ機能など、本ソフトがもつおまけ機能の多くは“Common Lisp”で実装されている。多少使い手を選ぶところはあるものの、その自由度の高さから一部で熱狂的な支持を受けている。

 本ソフトはもともと亀井哲弥氏によって開発され長い間メンテナンスされてきたが、近年は更新が滞っていた。そこで今回、11人の有志によって開発が引き継がれ、34件の機能追加と51件の不具合修正が施された。開発はオープンソースで進められており、ソースコードは“GitHub”から入手可能。ライセンスはMITライセンスとなっている。

【著作権者】
xyzzy Project、亀井 哲弥 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.2.2.236(12/03/29)

(柳 英俊)