NEWS(12/06/22 12:28)

パッケージ管理ツール「NuGet 2.0」が公開、RubyGems/CPANの.NET版

開発ターゲットによってパッケージのインストール設定をグループ化できるように

「NuGet Package Manager」v2.0.30619.9119「NuGet Package Manager」v2.0.30619.9119

 米Microsoft Corporationは19日(現地時間)、「Visual Studio」でパッケージ管理を行うための拡張機能「NuGet Package Manager」の最新版v2.0を公開した。「Visual Studio 2010」および「Visual Studio 2012」RC版に対応しており、現在、ライブラリサイト“Visual Studio Gallery”から無償でダウンロード可能。なお、本拡張機能は無償版の“Express”エディションでも利用できる。

 「NuGet Package Manager」は、“NuGet Gallery”で公開されている“パッケージ”を検索して、「Visual Studio」のプロジェクトへ追加するためのGUIツール。コンソールを利用したパッケージの管理も可能。あらかじめ指定された依存関係にもとづいてパッケージの追加・削除・更新が簡単に行えるので、ライブラリやツールの導入にかかる手間が大幅に省ける。Rubyにおける“RubyGems”やPerlにおける“CPAN”に相当するものと言えるだろう。

 “NuGet Gallery”には、Microsoftや一般の開発者による.NET Framework向けのコンポーネントやライブラリ、ツールが登録されており、執筆時現在、その数は7,000以上にのぼる。Webアプリの開発ツール「WebMatrix」からも利用可能で、Web開発で利用されるJacaScriptやCSSのフレームワークも豊富に用意されている。

“NuGet Gallery”で公開されている“パッケージ”を「Visual Studio」のプロジェクトへ追加“NuGet Gallery”で公開されている“パッケージ”を「Visual Studio」のプロジェクトへ追加

“NuGet”は「WebMatrix」からも利用可能“NuGet”は「WebMatrix」からも利用可能

 本バージョンでは、プロジェクトの開発ターゲットによってパッケージのインストール設定(コンテンツ、ツールおよびそれらの依存関係)をグループ化して指定する機能が追加された。また、パッケージ管理コンソールにおけるタブ補完のパフォーマンス改善や不具合の修正も行われている。

 なお、「Visual Studio 2010 SP1」では「NuGet Package Manager」のアップデートに問題があるので注意。一度アンインストールの上、再度インストールする必要がある。

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.30619.9119(12/06/19)

(柳 英俊)