NEWS(12/09/06 14:33)
「Windows Management Framework 3.0」が公開、「PowerShell 3.0」などが利用可能に
統合環境「Windows PowerShell ISE」にはコードの自動補完やGUI入力支援ツールが追加
米Microsoft Corporationは4日(現地時間)、システム管理フレームワーク「Windows Management Framework(WMF) 3.0」を無償公開した。現在同社のダウンロードセンターからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。
「WMF 3.0」はWindows 8/Server 2012に同梱されているシステム管理フレームワークで、管理者向けのシェル「Windows PowerShell 3.0」、システム監視のための共通インターフェイス「Windows Management Instrumentation(WMI) 3.0」、リモート管理システム「Windows Remote Management(WinRM) 3.0」で構成されている。
標準で搭載されているWindows 8/Server 2012以外にも、Windows Server 2008 SP2/7 SP1向け(KB2506143)およびWindows Server 2008 SP2向け(KB2506146)が用意されており、インストールすることでWindows 8/Server 2012と同等の管理機能が利用できるようになる。
なかでも「Windows PowerShell」はシステム管理者以外にも有用。今回公開されたv3.0では「.NET Framework 2.0」ベースから「.NET Framework 4」ベースとなり、スクリプト言語などの動的言語機能を提供するランタイム“Dynamic Language Runtime(DLR)”に対応。さらにパーサーの改善やJITコンパイルの採用などによりスクリプトの実行速度が大幅に向上している。
また、さまざまなタスクの並列実行やリモート実行におけるタスクの中断・再開などを考慮した処理“Workflow”を記述できるようになった。数日にも渡る長時間のリモート管理タスクなどを安定して処理するために利用できる。そのほかにも“Windows Workflow Framework”との連携、ジョブのスケジューリング、コマンドレットの追加、構文の簡略化といった機能の強化や改善が施されている。
また統合スクリプト環境「Windows PowerShell ISE」にも改良が加えられており、コード補完機能“IntelliSense”や、GUIでパラメーターを入力できる“Show-Command”コマンドレットなどが利用可能になっている。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows Server 2008/7/Server 2008 R2
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0(12/09/04)