ニュース

オレガ、HA機能をサポートしたストレージ仮想化ソフト「VVAULT 5.0」を公開

単一サーバーで複数の仮想ドライブサービスを実行するマルチインスタンス化にも対応

「VVAULT」v5.0.0

 (株)オレガは31日、ストレージ仮想化ソフト「VVAULT」の最新版「VVAULT 5.0」を公開した。現在、64bit版が公式サイトからダウンロードできる。32bit版は後日リリースされる予定。

 「VVAULT(ブイボルト)」は、複数のストレージを統合して単一の仮想ドライブを構築できるストレージ仮想化ソフト。仮想ドライブサービスを稼働させたままのバックアップ、リストア、マイグレーションを実現する独自技術“VVAULTライブ・テクノロジー(VLT)”などが特長。

 メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、この“VLT”がさらに拡張されている。たとえば、遠隔地にあるスタンバイサーバーとの間でデータをリアルタイムに複製し、メインサーバーの障害が発生した場合にすばやく切り替えてダウンタイムを抑える“HA(High Availability)”機能が追加された(Personal Plus、Enterpriseライセンスで利用可能)。また、単一のサーバーで複数の仮想ドライブサービスを実行するマルチインスタンス化にも対応。HA機能と組み合わせて運用することもできる。

 「VVAULT」には、クライアントOSでのみ利用できる個人向けのライセンス“Personal”(無償)、さらに多くの機能とサポートが付属する“Personal Plus”(月額525円)、サーバーOSで利用できる“Professional”(年額126,000円)、企業向けの最上位ライセンス“Enterprise”(年額198,000円)という4つのライセンスが用意されており、評価版に相当する「VVAULT Basic」からアップグレードできる。 今回のアップデートでは、一部の有償ライセンスで“タイムマシーン”機能の最大保存期間が8日から31日へと拡大されている。

 なお、「VVAULT Basic」の容量制限が6TBから2TBへと変更されているので注意。すでに6TB以上の仮想ドライブを「VVAULT Basic」で運用している場合は、一度「VVAULT 4.5.3」へバージョンアップし、仮想ドライブの容量を2TB以下に設定した上で「VVAULT 5.0」へアップデートする必要がある。また、HA機能の実装にともない一部機能名および用語に変更がある。詳細はマニュアルのPDFを参照してほしい。

ソフトウェア情報

「VVAULT Basic」
【著作権者】
(株)オレガ
【対応OS】
Windows XP/Windows Server 2003以降
【ソフト種別】
フリーソフト(接続可能なストレージは2台まで)
【バージョン】
5.0.0(13/07/31)

(柳 英俊)