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Microsoft、「OneDrive」関連のUIを改善する更新プログラムをWindows 8.1向けに公開

タスクトレイアイコン周りのUIを拡張。同期やキャッシュのコントロールがより柔軟に

「KB2962409」
タスクトレイのユーザーインターフェイスを改善

 米Microsoft Corporationは10日(現地時間)、Windowsの更新プログラム「KB2962409」をWindows 8.1/RT 8.1/Server 2012 R2向けに公開した。現在、同社のダウンロードセンターで無償でダウンロード可能。また、“Windows Update”を介した配信も行われている。更新プログラムの重要度は“オプション(自動更新の対象外)”で、適用にはOSの再起動が必要。

 本更新プログラムを適用すると、「OneDrive」のタスクトレイアイコン周りのユーザーインターフェイスが拡張され、使い勝手が向上する。たとえば、タスクトレイアイコンをクリックすると同期処理の状況がポップアップで確認可能。これまではタスクトレイアイコンのツールチップや、ストアアプリの「OneDrive」で確認するしかなかった。

 また、このポップアップやタスクトレイアイコンの右クリックメニューには[同期する][同期を一時的に停止する]といったメニューが追加されている。これを利用すれば、ユーザー側でより柔軟に同期処理がコントロール可能。同様のメニューは従来も“OneDrive”フォルダの右クリックメニューに用意されていたが、わざわざフォルダへアクセスすることなくタスクトレイから利用できるようになったのは便利だ。

 さらに、タスクトレイアイコンの右クリックメニューには「OneDrive」の設定ダイアログへアクセスするためのメニューも追加されている。この設定ダイアログでは「OneDrive」のバージョンをチェックしたり、オフラインキャッシュ機構の動作をコントロールすることができる。

「KB2962409」の適用前のメニュー
「KB2962409」の適用後のメニュー

 たとえばドライブの空き容量が足りない場合は、すべてのファイルをオフラインで利用するオプションを無効化し、[ファイルをオフラインのみで使う]ボタンを押すことでローカルのキャッシュをクリアすることが可能。“OneDrive”のファイルへアクセスするたびにネットワークへのアクセスが発生するが、ディスクの容量は節約できる。

 逆にドライブの空き容量が潤沢な場合は、すべてのファイルをオフラインで利用するオプションを有効化するとよい。ファイルをすばやく開けるようになる。

「OneDrive」の設定ダイアログ

(柳 英俊)