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“ECMAScript 6”をサポートした「Visual Studio Code」プレビュー版v0.5.0が公開
本バージョンから自動更新機能を利用してアップデートできる
(2015/7/7 15:56)
米Microsoft Corporationは6日(現地時間)、無償の軽量コードエディター「Visual Studio Code」の最新プレビュー版v0.5.0を公開した。Windows/Linux/Macに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、現在本ソフトの公式サイトから英語版がダウンロード可能。Windows/Mac版を利用している場合は、本バージョンから自動更新機能を利用してアップデートすることもできる。
「Visual Studio Code」は、Webアプリケーションやクラウドアプリケーションの開発にフォーカスしたコードエディター。Node.js、HTML、TypeScript、CSSといった技術で構成されており、モダンなエディターで必須とされる機能を一通り備えるにもかかわらず、動作は非常に高速だ。[Ctrl]+[P]キーを押すと現れるコマンドパレットなどを活用することで、ほとんどすべての操作をキーボードのみで行えるのも特長と言えるだろう。
3度目のアップデートとなる本バージョンではファイルの扱いが改善され、エクスプローラーでフィルタリングされたファイルやフォルダーをまとめて開いたり、コマンドラインで特定の行を指定してファイルを開けるようになった。また、すでに開かれているファイルを開こうとした場合に、既存のインスタンス(開いているファイル)を再利用できるようになった。
また、JavaScriptの新しい標準規格“ECMAScript 6(ES6)”がサポートされたのも注目すべき変更点。「Visual Studio Code」の“ES6”モジュールは構文だけでなく文脈も理解するため、“IntelliSense”による入力補完や定義への移動もスムーズで、変数のリネームなどの処理も安全に行える。また、“jsconfig.json”を導入することで利用するJavaScriptのバージョンを指定したり、型定義ファイルを参照できるようになった。これにより型定義ファイルの参照を“///”というコメント形式で記述する必要がなくなり、ソースコードの見通しがよくなる。
そのほかにも、エディターのオプションも拡充され、末尾の不要な空白を取り除いたり、検索パターンに包含・除外フィルターを含められるようになった。また、“Git”サポートの改善やユーザー定義スニペットへの対応、プロキシのサポートなども行われている。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows/Linux/Mac
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.5.0(15/07/06)