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パッケージ管理システム「NuGet」の最新版「NuGet 3.0」が正式版に
サーバーのパフォーマンスの向上とクライアント「NuGet Package Manager」の刷新
(2015/7/23 17:23)
米Microsoft Corporationは21日(現地時間、以下同)、パッケージ管理システム「NuGet」の最新版「NuGet 3.0」を公開した。「Visual Studio」用の拡張機能として提供されているクライアント「NuGet Package Manager」もアップデートされている。
「NuGet」は、Visual Studioプロジェクトへの外部ライブラリの追加・更新・削除を容易にするパッケージ管理システム。Microsoftのオープンソースプロジェクトを管轄する“.NET Foundation”で開発と保守が行われている。「NuGet 3.0」ではプロトコルがv3へとアップデートされ、パフォーマンスが向上した。これはサーバー側で新しい検索アルゴリズムが実装されたことや、データをJSON-LD形式に改めることでペイロードが削減された成果であるという。
「Visual Studio 2015」向けの「NuGet Package Manager」v3.0は「Visual Studio 2015」に同梱されており、ユーザーインターフェイスが一新されている。具体的には、これまでモーダルダイアログだったメイン画面が「Visual Studio」にドッキング可能なウィンドウとなった。これにより、インストールするバージョンの選択、インストール先プロジェクトの選択、インストール・更新・アンインストール処理のプレビュー、インストールオプション(依存性の解決と競合の解消方法)の選択などといった操作が、単一の画面でより柔軟に行えるようになっている。
また、パッケージのフィルタリング機能も改善されており、プレリリース版のパッケージを検索対象に含めるかどうかなども、チェックボックスで簡単に切り替え可能。検索結果はページングされるのではなく、スクロールとともに自動で次の検索結果が読み込まれる“無限スクロール”となっている。
なお、「NuGet 3.0」にはいくつかの既知の問題があるので注意。これらは29日のWindows 10のリリースに合わせて公開される予定の「NuGet 3.1」で修正されるとのこと。
また、「Visual Studio 2013」向けの「NuGet Package Manager」はv2.8.6となっており、ユーザーインターフェイスは従来のものを踏襲している。内部的には「NuGet」v3プロトコルおよびリポジトリのサポートや、ターゲットフレームワークにUAP(Windows 10 Universal App Platform)を追加するなどの改善が盛り込まれているという。
ソフトウェア情報
- 「NuGet Package Manager for Visual Studio 2015」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0.60624.657(15/07/21)
- 「NuGet Package Manager for Visual Studio 2013」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.8.60610.756(15/07/21)