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「Visual Studio Code」2025年8月更新 ~自動モデル選択などAI機能を引き続き強化

ウィンドウ枠の色も好みにカスタマイズできるv1.104.0が公開

「Visual Studio Code」の2025年8月アップデート(v1.104.0)

 米Microsoftは9月11日(日本時間)、「Visual Studio Code」の2025年8月アップデート(v1.104.0)を正式公開した。ハイライトとして、以下の改善がアナウンスされている。

  • AIモデル
    ►「Visual Studio Code」に最適なAIモデルを選択させる「自動モデル選択」(プレビュー)
    「自動モデル選択」(プレビュー)

    ►拡張機能のインストールでAIモデルを追加できる「Language Model Chat Provider」API
  • セキュリティ
    ►AIエージェントがシステムなどの重要ファイルを編集する際に確認する機能。誤削除や悪意ある改変を阻止
    ►ターミナルの自動承認を改善。自動承認を無効化する設定や、AIエージェントに許可された自動承認コマンドを表示する機能などを追加して、セキュリティを向上
  • 生産性
    ►チャットのスペースを広げるため、変更されたファイルの一覧は既定で折りたたまれるように。そのほかにも、チャットウィンドウを簡素化する改善
    ►「AGENTS.md」ファイルのサポート(実験的機能)。ワークスペースのルートにこのファイルを置いておくと、AIエージェントの動作をカスタマイズできる

 そのほかにも、Windows版ではウィンドウの境界線をカスタマイズできるようになった。ワークスペースごとに異なる色を設定できるため、どのワークスペースがどのウィンドウで開かれているかを簡単に識別できる。

Windows版ではウィンドウの境界線をカスタマイズできるように

 また、チャット応答で数式のレンダリングがデフォルトで有効になった。レンダリングにはJavaScriptライブラリ「KaTeX」が用いられており、インライン数式($...$)とブロック数式($$...$$)の両方をサポートする。

チャット応答で数式のレンダリングがデフォルトで有効に

 「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。現在、本ソフトの公式サイトや「ストア」アプリ(Microsoft Store)から無償でダウンロード可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」Windows向け安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.104.0(25/09/11)