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スクリプトエンジン「V8」にゼロデイ脆弱性、「Google Chrome」にセキュリティ更新

Windows環境には修正版のv140.0.7339.185/.186が展開中

「Google Chrome」にアップデート。Windows環境にv140.0.7339.185/.186が展開中

 米Googleは9月17日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。現在、Windows/Mac環境にはv140.0.7339.185/.186が、Linux環境にはv140.0.7339.185が展開中だ。

 本リリースは、原則毎週実施されているセキュリティアップデート。今回は以下の4件の脆弱性が修正された。

  • CVE-2025-10585:Type Confusion in V8(High)
  • CVE-2025-10500:Use after free in Dawn(High)
  • CVE-2025-10501:Use after free in WebRTC(High)
  • CVE-2025-10502:Heap buffer overflow in ANGLE(High)

 なかでもスクリプトエンジン「V8」における型混乱の脆弱性「CVE-2025-10585」は、すでに悪用が確認されており警戒が必要。深刻度の評価は4段階中上から2番目の「High」にとどまるが、できるだけ早い対応をお勧めする。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、Windows 10/11に対応している。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデート可能。アップデートを完全に適用するには、「Google Chrome」の再起動が必要だ。