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「V8」にサイドチャネル脆弱性、AIが発見した脆弱性も ~「Google Chrome」にセキュリティ更新

Windows環境ではv140.0.7339.207/.208が展開中

「Google Chrome」にアップデート。Windows環境にv140.0.7339.207/.208が展開中

 米Googleは9月23日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。現在、Windows/Mac環境にはv140.0.7339.207/.208が、Linux環境にはv140.0.7339.207が展開中だ。

 本リリースは、原則毎週実施されているセキュリティアップデート。今回は以下の3件の脆弱性が修正された。

  • CVE-2025-10890:Side-channel information leakage in V8(High)
  • CVE-2025-10891:Integer overflow in V8(High)
  • CVE-2025-10892:Integer overflow in V8(High)

 深刻度の評価は、最大で「High」。「CVE-2025-10891」と「CVE-2025-10892」は、Google DeepMindとProject Zeroが脆弱性検出のために共同開発した大規模言語モデル(LLM)「Big Sleep」によって発見されたものだ。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、Windows 10/11に対応している。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデート可能。アップデートを完全に適用するには、「Google Chrome」の再起動が必要だ。