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「Microsoft Teams」のグループチャットに「Copilot」を招待、プレビューテストが開始

プライベートな1対1チャット以外でも「Copilot」を活用できる

「Microsoft Teams」のグループチャットにAIチャット「Copilot」を招待できるように

 米Microsoftは10月25日(現地時間)、「Microsoft Teams」のグループチャットにAIチャット「Copilot」を招待できるようになったと発表した。プライベートな1対1チャットだけでなく、パブリックなグループチャットでも「Copilot」を役立てることができる。

 「Copilot」を「Teams」グループチャットに加えるには、既存のチャットに「@copilot」と入力すればよい。「Copilot」をチャットに追加するかどうかを問うポップアップが現れる。チャットの右上にあるユーザー、エージェント、ボットの追加メニューから招待することも可能だ。

既存のチャットに「@copilot」と入力して招待
チャットの右上にあるユーザー、エージェント、ボットの追加メニューから招待することも可能

 「Copilot」へ質問するには、一般のユーザーと同様、「@メンション」(@copilot)を利用する。たとえば、以下のようなタスクを依頼できる。

  • 会話を要約したり、ディスカッションに関連する質問に回答
  • ドキュメントやファイルをもとに情報をまとめたり、Webから関連情報を取得
  • 議題やプロジェクトの概要を作成

 なお、「Copilot」がアクセスできる情報は、基本的にチャットメンバー“すべて”がアクセスを許されている情報に限られる。自分が閲覧可能なデータを参照させることもできるが、その場合は事前にデータの参照を許可するかどうかを問うメッセージが自分にだけ表示される。

チームメンバーが知らない、自分だけの情報を「Copilot」が参照する際は、ユーザー側で可否を選べる

 この機能を利用するには、「Microsoft 365 Copilot」サブスクリプションが必要。まずは「Teams Insider Program」に参加するWindows、Mac、Android、iOS、Webの「Teams」で提供される。

 ただし、既知の制限事項がいくつかある点には注意。

  • 「Copilot」は会議チャットや自分とのチャットに追加できない
  • チャットの作成中に名簿へ「Copilot」を加えることはできない。後から追加する必要がある
  • 「Microsoft 365 Copilot」エントリ ポイントから「Teams」でグループチャットを作成すると、常に新しいチャットが作成される
  • 「Microsoft 365 Copilot」から「Teams」グループチャットに共有できるメッセージは最大10件まで
  • テキストから画像への生成は、現時点では「Copilot in Teams」でサポートされない
  • 「Microsoft 365 Copilot」から「Teams」グループチャットを作成したり、グループチャットから「Copilot」を削除したりする機能は、現在モバイルデバイスで利用できない