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「Microsoft Teams」から「Google Chat」へのデータ移行ツール、Googleがベータ公開

わずか数ステップ、移行元チャネルと移行先スペースのマッピングも可能

Google、「Microsoft Teams」から「Google Chat」へデータを移行するツールをベータ公開

 米Googleは12月17日(現地時間)、「Google Workspace」管理者が「Microsoft Teams」チャネルのデータを「Google Chat」スペースへ移す機能をオープンベータとして公開した。「Teams」から「Google Chat」へのスムーズな移行が可能だ。

 この機能はすべての顧客に展開されており、「Google Workspace」の管理コンソールの[データ]-[データのエクスポートとインポート]-[データ移行(新規)]ページから利用可能(ナビゲーションメニューが折りたたまれ、展開しないとアクセスできない場合があるので注意)。データの移行は数ステップで完了する。

  1. 「Microsoft アカウント」に接続
  2. 移行マップをアップロード。移行元の「Teams」チャネルと移行先の「Google Chat」スペースをペアにしたCSVファイルを用意する
  3. IDマップをアップロード。移行元のユーザーIDと移行先のユーザーIDを関連付けたCSVファイルを用意
  4. 「Teams」から移行するメッセージの開始日などを入力
  5. 「Google Workspace」へのデータ移行を実行

 ただし、データを移行できるのはユーザーライセンスがあり、「Google Chat」サービスが有効になっている既存ユーザーのアカウントのみだ。

データの移行は数ステップで完了する

 なお、チャット移行ツールで既存の「Google チャット」スペースやメッセージが削除されたり、変更されることはない。また、データの移行後に「Teams」チャンネルへ追加されたメッセージを移行することも可能。移行が完了すると、移行中にスキップされた、失敗した、または警告が表示されたコンテンツがレポートされる。一定期間「Teams」を併用しながら「Google Chat」へ移行したいといったニーズにも対応できるだろう。

 同社はこのほかにも「OneDrive」から「Google ドライブ」へ移行するツールなどを提供し、「Google Workspace」の利用を促している。