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「Microsoft Teams」のハイブリッドワーク支援機能「Microsoft Places」に新機能【Ignite 2024】

AIが出社日や会議室予約を賢く調整、勤務状況の分析・改善も担ってくれる

テクニカルカンファレンス「Ignite 2024」を開催中。「Microsoft Teams」に関しても多くの新機能や改善がアナウンス

 米Microsoftが11月19日(現地時間)より、テクニカルカンファレンス「Ignite 2024」を開催中だ。主題はAIだが、「Microsoft Teams」に関しても多くの新機能や改善がアナウンスされている。注目はハイブリッドワークのAI支援機能「Microsoft Places」。多くの新機能が発表された。

 なかでも注目すべきは、「Teams Premium」ライセンスで提供される「Copilot」搭載のワークプレイスソリューション「Microsoft Places」だ。オフィスワークとリモートワークを組み合わせた“ハイブリッドワーク”向けに設計されたこのソリューションは、対面会議の有無や他のメンバーの出社予定日といった情報をもとに、AIが日程の調整や出社するのに適した日の提案をインテリジェントに行う。

 会議室の予約管理もサポートするが、スケジュールが流動的であってもAIが常に適切なスペースを確保するという点が、既存のソリューションより優れている点だ。会議室の大きさや設備も考慮して、AIが賢く調整してくれる。

AIが日程の調整や出社するのに適した日の提案をインテリジェントに行う

 また、メンバーがどこにいるのかも自動で更新される。たとえばBYOD(従業員が個人所有する)デバイスがデスクのモニターに接続されると、所在地は「オフィス」に更新される。2025年には、Wi-Fiへの接続でどこにいるか(プレゼンス)を更新できるようにもなる予定。もちろん手動によるプレゼンス更新も選べる。

「Workplace presence」

 そのほかにも、従業員のオフィスへの出社頻度や実際に使用されているスペースを把握して、ハイブリッドワークの状況を分析・改善する機能、チームに最適な作業パターンを探るチームガイダンス、それぞれのミーティングで推奨される会議室を提案してもらって、まとめて押さえるクイック予約といった機能が提供される。

従業員のオフィス出社頻度や実際に使用されているスペースを把握して、ハイブリッドワークの状況を分析

Microsoft Placesの新機能

  • Recommended in-office days with Copilot(一般公開):「Copilot」が推奨出社日を提案
  • Managed booking with Copilot(一般公開):会議室の予約を「Copilot」で管理
  • Places finder(一般公開):会議室の大きさや設備も考慮して、AIがプレースを検索
  • Workplace presence(一般公開):今どこにいるのかを自動で更新。メンバーがどこにいるのかもプロフィールポップアップから一目で
  • Space analytics with Copilot(一般公開):従業員のオフィス出社頻度や実際に使用されているスペースを把握して、ハイブリッドワークの状況を分析・改善
  • Team guidance(一般公開):オフィスに集まる出社日のパターンを確立するのを支援
  • Quick book(一般公開):それぞれのミーティングで推奨される会議室を提案してもらて、まとめて押さえる