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Oracle、「MySQL」のリリースモデルを刷新 ~「カレンダーバージョニング」を採用

「Innovation」「LTS」の2体制は維持

同社のアナウンス

 米Oracleは6月16日(現地時間)、「MySQL」のリリースモデルを刷新すると発表した。2023年7月に続く変更となる。

 これまで「MySQL」のバージョンは「9.0」「9.1」……と増えていくスタイルで、十分に成熟したバージョンが長期サポート(LTS)版に指定される仕組みだった。しかし、この方式ではLTSのバージョンが「8.4」、「9.7」などと変則的になり、いつリリースされたもので、いつまでサポートされるのかがわかりにくいという問題がある。

 そこで、リリースされた年と月に基づく「カレンダーバージョニング」(Calendar Versioning)が採用されることになった。今後のバージョニングは「YY.M」形式――「YY」は西暦の下2桁、「M」は先頭にゼロを付けないリリース月(1月=1、4月=4、7月=7、10月=10)を表す――となるので、たとえば「26.7」であれば、2026年7月のリリースだと一目でわかる。

 この新しいリリースモデルは、2026年7月に予定されている次期「Innovation」リリースから適用される。「Innovation」リリースと「LTS」リリースの違いは以下のようになっている。

  • 「Innovation」リリース:最新の機能や改善をいち早く取り入れたいユーザー向け。四半期ごとに、その時点の年月を冠したバージョン(26.7.0、26.10.0、27.1.0……)がリリースされる
  • 「LTS」リリース:安定性と長い保守期間を重視し、挙動の変化を最小限に抑えたバージョン。多くの本番環境の標準的な移行先となる

 あるリリースが「LTS」に指定されると、その「YY.M」の部分はサポート期間が終わるまで固定される。たとえば「28.4」(2028年4月)系統のLTSは、保守を重ねても「28.4.0」、「28.4.1」、「28.4.2」……のように先頭が「28.4」のまま維持され、いつリリースされた系統なのかが一目で判別できる。

 なお、既存の「MySQL 8.4」「MySQL 9.7」はいずれも「LTS」リリースとして、既存のリリースモデルが維持される。

 そのほかにも、セキュリティ更新のリズムも今回の変更にあわせ整理された。

  • CPU(Critical Patch Update):Oracleが四半期ごとに実施する定例のセキュリティパッチ更新。「MySQL」では通常のリリースパッケージとして配信されるため、「LTS」ではセキュリティ修正とバグ修正のみ、「Innovation」ではこれに加えて新機能が含まれる
  • CSPU(Critical Security Patch Update):四半期の合間に、必要に応じて配信される対象を絞った緊急セキュリティ更新。深刻な脆弱性が見つかった場合のみ発行され、「Innovation」「LTS」のどちらの系統でも提供されうる