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Excelを代わりに操作してくれる「Copilot in Excel」がさらに便利に、「自分のやり方」や「共同作業のやり方」を設定可能に
「セルは結合しない」「グラフに赤を使わない」「シート名は分かりやすく」など
2026年6月22日 10:04
米Microsoftは6月16日(現地時間)、「Copilot in Excel」のアップデートを発表した。AIによる「Excel」操作をよりうまくコントロールできるようにするため、2つのカスタマイズ機能が導入されている。
「Copilot in Excel」はユーザーの指示をAIが解釈し、ユーザーに代わり「Excel」を操作してくれて便利な機能だ。しかし、いつもユーザーの思惑通りに動いてくれるわけではない。ユーザー独自のスタイルに合わせてブックを編集してほしい場合は、「ヘッダーはこのスタイルで」といった書式や体裁の指示を毎回行う必要がある。また、ブックによっては「セルの結合は禁止」といった独自の決まりごとがある場合があるが、そうしたものも明示的に指定しなければならない。
今回導入されたカスタマイズ機能は、そうしたちょっとした手間を減らし、AIの挙動をユーザーやブックにフィットさせることができるようにしたものだ。
個人設定(Personalization)
「個人設定」は、自分好みの設定をあらかじめ登録しておく機能だ。一度登録しておけば、どのブックでも「Copilot」がそれに従ってくれるため、毎回指示する必要がなくなる。
たとえば、以下のような設定が可能だ。
- 書式:「セルは結合しない」「グラフに赤を使わない」「通貨は常に小数点なしのドル表記に」
- 命名規則:「テーブル名には『tbl』を付ける」「シート名は分かりやすく」
- 数式:「セル範囲ではなく構造化参照で記述する」
- ピボットテーブル・レポートのスタイル:「太字の見出しと小計を付けた標準レイアウトを既定に」
この機能はすでに一般提供されており、Web、Windows、Macの「Excel」で利用可能。すべての「Copilot in Excel」ユーザーがアクセスできる。
ワークブック ルール(workbook rules)
一方の「ワークブック ルール」は、特定のブックに紐づくルールだ。ルールはブック内に「.Rules」という名前のシートとして保存され、ファイルを共有すると相手にも引き継がれる。
そのため、チームや組織内でファイルの見た目や扱いを標準化したい場合に有効。ユーザーを問わず従うべきルールを、「Copilot」に強いることができる。
また、「Excel」の計算エンジンを生かした動的ルールを作成したり、手本となるシートからルールを自動的に生成するテンプレート化も可能。たとえば、以下のようなことが行える。
- 具体例で示す:見本の範囲を理想どおりに書式設定し、「これに合わせて」と指示する。文章で説明するより正確
- 数式で動的に:セルや範囲、他のシートを参照し、ブックの内容に応じてルールを変える(例:予算超過時とそうでないときで指示を変える)
- ルールの作成・編集にも「Copilot」:空の「.Rules」シートやテンプレートから、ルールの作成・調整・更新を「Copilot」に依頼できる
- 共有して標準化:ルールがブック内に保存されるため、共同編集者にも将来のバージョンにも基準が引き継がれる
ワークブック ルールの作成は、「Copilot」チャットの「+」から可能。ルールはシートの「A」列に記述する必要があるが、シート内の他の場所を参照できる。既存のシートをルールにしたい場合は、シート名を「.Rules」に変更し、A列にルールを書き加えればよい。
ワークブック ルールは現在、「Microsoft 365 Insider」に参加するWindows/Mac版の「Excel」で先行提供中。大きな問題がなければ、いずれ一般提供される予定だ。
























