NEWS(10/01/14 18:59)
標準の音声が変更され使い勝手も大幅に向上した音声シーケンサー「UTAU」v0.2.60
任意位置へラベルを付加してジャンプできる“ラベルジャンプ”機能などが追加
2009年の窓の杜大賞で金賞に輝いた、“歌声”の音源を搭載したピアノロール型の簡易シーケンサーソフト「UTAU」の最新版v0.2.60が、11日に公開された。最新版の主な変更点は、標準で同梱されており、“デフォ子”や“唄音ウタ”とも呼ばれる“原音ファイルセット”が差し替えられたこと。“原音ファイルセット”とは歌声のもととなるファイル群で標準のもののほかにも多種多様なものが公開されている。
これに伴い、標準の原音ファイルセットで作成した楽曲が一部の環境で再生できなることがあるという。作者によると、再生できない現象が起こった場合は、プロジェクトの設定画面で原音ファイルセットを変更することで解決するという。また、旧来の原音ファイルセットを利用したい場合は、作者のWebサイトから旧デフォルト音声となる“デフォルトv1.0”をダウンロード可能。
さらに、使い勝手も大幅に向上している。たとえば、従来は作成した楽曲の再生に外部の実行ファイルを利用していたが、プロジェクトの設定画面で“resampler.dllを使用する”チェックボックスをONにすることで、外部の実行ファイルを使わず歌を再生できるようになった。
そのほか、楽曲の任意位置へラベルを付加し、いつでもジャンプできる“ラベルジャンプ”機能や、一定の規則でアーカイブされたプラグインや原音ファイルセットを本ソフトのウィンドウへドラッグ&ドロップするだけで導入できる機能も追加された。
また、再生時に現在再生中のノートをハイライト表示するといった仕様変更が行われたほか、ノートを複数選択してドラッグで一括移動する場合に、選択範囲を囲む四角い枠を表示する仕様になった。
なお作者のブログによると、本バージョンからベクターのライブラリへ本ソフトを登録する予定で、その際はベクターのライブラリ上でのソフト種別が“シェアウェア”になるとのこと。しかし機能制限はほとんどない上、試用期間の制限もなく、ライセンスを登録しなくてもこれまで通りフリーソフトとして利用可能で、登録した際はユーザーインターフェイスが変更されるという。
本ソフトは、Windows XP/Vistaに対応するシェアウェアで、現在作者のWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- 飴屋/菖蒲 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista
- 【ソフト種別】
- シェアウェア(フリーソフトとして利用可能)
- 【バージョン】
- 0.2.60(10/01/11)