NEWS(10/02/26 19:56)
IPA、新フォント「IPAexフォント」公開、「IPAフォント」もバージョンアップ
日本語と英語が混在しても固定幅とプロポーショナルを使い分けずに使える
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は26日、商用・非商用に限らず無償で利用できる日本語フォント「IPAフォント」の姉妹版「IPAexフォント」v001.01を公開した。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。現在、オープンソース情報データベース“OSS iPedia”のWebサイトからダウンロードできる。
「IPAexフォント」は、「IPAフォント」をベースに、かなや漢字といった和文の文字を固定幅、アルファベットや数字といった欧文の文字をプロポーショナルで表示するTrueTypeフォント。日本語と英語が混在する文章で固定幅フォントとプロポーショナルフォントを使い分けなくても、読みやすい字幅で表示できるように作られている。
また、Unicodeの仕様に合わせるため、一般的な日本語フォントでは半角の円マークが割り当てられている場所にバックスラッシュが割り当てられている。半角の円マークはUnicodeの文字として別途用意されている。
配布ファイルには、明朝体の「IPAex明朝」とゴシック体の「IPAexゴシック」が同梱されているほか、それぞれ単体でのダウンロードも可能。「IPAexフォント」も「IPAフォント」と同様に商用・非商用に限らず無償で利用できる。
さらに、もととなった「IPAフォント」もv003.02へバージョンアップした。v003.02の主な変更点は、同梱されている4種類のフォントのうち「IPAゴシック」で、数字の“0”とアルファベット大文字の“O”といった誤読しやすい英数字や記号を判別しやすいデザインに変更したこと。
たとえば数字のゼロには斜線がつくようになったほか、飾りのない直線だったアルファベット大文字の“I”には書き始めと書き終わりの両側に短い横線が、小文字の“l”には書き終わりの右側だけに短い横線が追加されるといった変更が施されている。
また、すべてのフォントにおいて、小さなピクセルサイズで文字を表示した際に潰れにくくするための“ヒント情報”が付加されたほか、ファイル形式がOTF形式からTTF形式に変更されている。
「IPAフォント」は、Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。現在、オープンソース情報データベース“OSS iPedia”のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
「IPAexフォント」
- 【著作権者】
- 独立行政法人情報処理推進機構
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 001.01(10/02/26)
「IPAフォント」
- 【著作権者】
- 独立行政法人情報処理推進機構
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 003.02(10/02/26)