NEWS(10/08/25 15:25)

“Firefox Sync”“Firefox Panorama”機能を追加した「Firefox 4」Beta 4が公開

本バージョンからは日本語版も用意される

「Firefox」v4.0b4「Firefox」v4.0b4

 Mozillaは24日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョンv4.0のBeta 4を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロードできる。なお、本ベータ版は開発者やテスター向けに公開されており、一般ユーザーによる使用は推奨されていないので注意。

 本ベータ版の主な変更点は、設定の同期機能“Firefox Sync”が「Firefox」本体へ統合されたこと、および新しいタブの管理機能“Firefox Panorama”が追加されたこと。

「Firefox」本体へ統合された“Firefox Sync”「Firefox」本体へ統合された“Firefox Sync”

 “Firefox Sync”は、「Firefox」の各種設定をインターネットを介して複数PCで同期できる機能。現在は拡張機能として提供されており、現行バージョンの「Firefox」でも利用できる。さらに、本機能で同期したデータはiPhone/iPod touch向けアプリ「Firefox Home」からも参照可能。たとえば、PCで読みかけのWebページの続きを出先のiPhoneで読むといったことが簡単に行える。

新しいタブの管理機能“Firefox Panorama”新しいタブの管理機能“Firefox Panorama”

 “Firefox Panorama”は、これまで“Tab Candy”という名称で開発が続けられていたもので、複数のタブをグループ分けし、そのグループ単位で表示するタブを切り替え可能にする新しいタブ管理機能だ。

 本機能は、ウィンドウの右上に追加された専用ボタンから利用する。“Firefox Panorama”の画面では、開いているタブがサムネイル表示されており、ドラッグ&ドロップで自由にタブをグループ化できる仕組み。グループの枠は自由に拡大縮小できるほか、わかりやすい名前をつけておくことも可能。

 たとえば、“窓の杜”のWebサイトを表示したタブなどを“オンラインソフト”という名前をつけてグループ分けした場合、“窓の杜”のタブを選択すると当該タブへ切り替わるとともに、ほかのグループのタブは一時的に非表示になり、タブバーには“オンラインソフト”グループのタブのみを表示できるようになる。

 さらに、“窓の杜”タブのリンクを新しいタブで開くと、自動的に“オンラインソフト”グループに追加される。つまり、“オンラインソフト”に関連のあるタブのみが次々にグループ化されるというわけだ。

 このようにタブのグループ化を利用すれば、一時的に不要なタブを隠して意味的にまとまりのあるタブのみの閲覧に集中したり、複数のタブグループを切り替えて閲覧するといった使い方が可能。とくに、多くのタブを開きっぱなしにして利用するタイプのユーザーに役立ちそうだ。

 なお、本バージョンより日本語版もダウンロード可能になっている。ローカライズ作業は未完成とのことだが、ほとんどのメニューが日本語化されている。これを機会にテストに参加してみてはいかがだろうか。

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.0b4(10/08/24)

(柳 英俊)