NEWS（10/10/18　16:34）

　フェンリル（株）は18日、Webブラウザー「Sleipnir」にGeckoエンジンを搭載したプレビュー版「Sleipnir Gecko Preview Ver.」を公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在「Sleipnir 3」のプロモーションページからダウンロードできる。なお、「Sleipnir Gecko Preview Ver.」はZIP形式で配布されており、アーカイブ内の“bin”フォルダにある“Sleipnir.exe”を実行することで起動できる。

　「Sleipnir Gecko Preview Ver.」は、「Sleipnir」v2シリーズをベースに、次期バージョン「Sleipnir 3」に搭載される予定の「Firefox」用拡張機能に対応したGeckoエンジンを搭載したWebブラウザー。「Sleipnir」はこれまでも「ActiveGeckoBrowser」プラグインにより、Geckoエンジンによる描画を実現していたが、同プラグインは今年6月に脆弱性が発見されたため公開を停止していた。

　「Sleipnir Gecko Preview Ver.」では、標準の描画エンジンが「Firefox」v3.6.10相当のGeckoエンジンになっているほか、検索欄の右側に追加されたボタンからGeckoエンジンの“ダウンロードマネージャ”やアドオンの管理画面、オプションダイアログなどへアクセスできる。また、“プライベートブラウジング”機能を利用することも可能だ。

　対応する「Firefox」用拡張機能はまだ一部にとどまるものの、編集部にて「Firebug」「Cooliris」といった拡張機能を正常に利用できることを確認した。また、Geckoエンジンの利用中も一部を除く「Sleipnir」用プラグインを利用でき、編集部にて「Hatena Bookmarker」や「Headline-Reader Plugin」、「SkyPalette」といったプラグインを利用できることを確認した。