NEWS(10/10/26 14:01)
アドビ、H.264動画のGPU支援再生に対応した「Adobe AIR 2.5」を正式公開
セキュリティ面では“Critical”な脆弱性が修正される
米Adobe Systems Incorporatedは25日(現地時間)、Web技術をベースとしたアプリケーション実行向けランタイムの最新版「Adobe AIR」v2.5を正式公開した。本バージョンでは、従来のWindows/Mac OS/Linuxに加えてAndroidにも対応。サポートするプラットフォームをさらに拡大させている。
また、Windows版ではH.264形式の動画を再生する際に、GPUによるハードウェアアクセラレーションを利用可能になった。同社が行ったNVIDIA製の“ION”を搭載したネットブックを利用したテストによると、1080pの動画を再生する際のCPU負荷が65%~70%から平均19%へと劇的に改善されたという。本機能は、NVIDIA/AMD/Intel製のグラフィックカードの一部製品や、Broadcom製のビデオデコーダーに対応している。
さらに、CSSでは“-webkit-box-shadow”“-text-shadow”がサポートされ、影つきのテキストやボックスを利用できるようになったほか、“@font-face”が利用可能になり、サーバー上に用意したOpenType/TrueTypeフォントをCSSで利用可能になっている。ただし、現時点ではWOFFおよびSVGフォントには対応していないので注意。
そのほかセキュリティ面では、「Adobe Flash Player」などの同社製品で被害例が報告されている脆弱性“CVE-2010-2884”が修正されている。本脆弱性は、同社の基準で深刻度が4段階中最高の“Critical”に分類されており、なるべく早急なアップデートが推奨されている。
本ソフトは、Windows XP/Sever 2003/Vista/7および同64bit版などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/7 x64など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.5(10/10/25)