NEWS(10/12/06 13:00)
サンドボックスで保護されたPDF閲覧機能を備える「Google Chrome」v8が正式公開
全13件の脆弱性も修正、Windows版に影響するものは12件で“High”4件を含む
米Google Inc.は2日(現地時間)、同社製Webブラウザー「Google Chrome」v8.0.552.215を公開した。メジャーバージョンアップ版となる本バージョンでは、独自のPDFビューワー機能がソフト本体に統合された。「Adobe Reader」などの外部プラグインが不要な上、読み込み速度も非常に高速で、あたかも通常のWebページと同じような感覚でPDFファイルが閲覧できる。
さらに、PDFファイルを表示するタブはWebページを開いているタブと同様、あらかじめシステムから隔離された安全な環境“サンドボックス”で実行される。そのため、万が一細工を施されたPDFファイルを開いてしまっても、被害を最小限に抑えられるというセキュリティ上の効果もある。
また、本バージョンでは800件を超える不具合修正や機能改善、安定性の向上が施されたほか、全13件の脆弱性が修正されている。なかでもWindows版に影響するものは12件で、4段階中上から2番目の“High”と判定された深刻な脆弱性が4件含まれている。
「Google Chrome」はWindows XP/Vista以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、すでに本ソフトをインストールしている場合は、数日のうちに自動でアップデートされる仕組み。また、バージョン情報画面から[今すぐアップデート]ボタンを押すことで手動アップデートすることも可能。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 8.0.552.215(10/12/02)