NEWS(11/02/09 14:27)
PDFリーダー「Adobe Reader X」の定例セキュリティアップデートが公開
深刻度“Critical”の脆弱性が29件修正される
米Adobe Systems Incorporatedは8日(現地時間)、PDFリーダー「Adobe Reader X」の最新版v10.0.1を公開した。本バージョンは定例のセキュリティアップデートとなっており、同社による基準で深刻度が4段階中最も高い“Critical”に分類された全29件の脆弱性が修正されている。なお、Windows版に影響するものは27件となっている。
これらの脆弱性を悪用されると、アプリケーションが強制終了されて、任意コードの実行を許してしまう恐れがある。「Adobe Reader X」ではシステムから隔離された実験環境“サンドボックス”でPDF文書を開く“保護モード”機能を搭載しているため、これらの脆弱性の影響は限定的であるとのことだが、念のため早めに最新版へ更新しておきたい。
本ソフトは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および64bit版のXP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。また、旧バージョン「Adobe Reader」v9.4.1/v8.2.5や製品版「Adobe Acrobat X」v10.0にも同様の脆弱性が存在し、最新版へのアップデートが可能となっている。
なお、次回の定例アップデートは2011年6月14日に予定されている。
「Adobe Reader X」
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.0.1(11/02/08)