NEWS(11/02/25 17:01)

Google、「MS Office」でオンライン共同編集ができる「Google Cloud Connect」

Office文書を“Google ドキュメント”を使って共有し、リアルタイムで共同編集

「Google Cloud Connect for Microsoft Office」v2.0.1953.5016「Google Cloud Connect for Microsoft Office」v2.0.1953.5016

 米Google Inc.は24日(現地時間)、Office文書を“Google ドキュメント”と自動同期して、オンラインでの共同作業ができる「Microsoft Office(以下、MS Office)」用アドイン「Google Cloud Connect for Microsoft Office」v2.0.1953.5016を公開した。Windows XP/Vista/7上の「MS Office」2003/2007/2010に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista上の「MS Office」2010で動作確認した。現在、同社のWebサイトからダウンロードでき、動作には.NET Framework 2.0が必要。

 「Google Cloud Connect for Microsoft Office」は、「Word」「Excel」「PowerPoint」で作成した文書ファイルを自動で“Google ドキュメント”と同期できるアドイン。文書ファイルをローカルに保存すると、同時に“Google ドキュメント”へファイルをアップロードできる。さらに同期した文書を共有し、本アドインをインストールした「MS Office」同士で離れた場所でもリアルタイムに共同編集が行えるのが特長。

 本アドインをインストールすると、「MS Office」のツールバー下部に本アドインのツールバーが追加される。ツールバーからは文書を自動で同期するか、任意のタイミングで同期するかをプルダウンメニューで選択可能。任意のタイミングで同期する設定にした場合は、ツールバー上の[Sync]ボタンを押すと同期が行われる仕組み。

 さらに、同期が完了するとツールバー上へ“Google ドキュメント”上に同期された文書へのリンクが表示されるとともに、[Share]ボタンが表れる。[Share]ボタンを押すと文書の公開範囲を設定するダイアログが表れ、“Google ドキュメント”を通じてほかのユーザーとその文書を共有可能。

同期タイミングをプルダウンメニューで選択可能同期タイミングをプルダウンメニューで選択可能

公開範囲を設定するダイアログ公開範囲を設定するダイアログ

Webページのダウンロードリンクから文書をダウンロードWebページのダウンロードリンクから文書をダウンロード

 共有した文書は本アドインをインストールした「MS Office」同士でリアルタイムにオンラインでの共同作業が可能になる。共同作業をするには、まず共有を有効にした文書のURLをメールなどで共有相手に送り、相手にWebページを開いてもらう。次に、そのWebページ上のダウンロードリンクから文書をダウンロードして「MS Office」で開いてもらおう。

 「MS Office」で文書を開くとウィンドウ上部に黄色い警告バーが表示されるので、[編集を有効にする]ボタンを押せばリアルタイムの共同作業を開始可能。共同作業中の同期は、一方が“Google ドキュメント”へ文書を同期すると、即座に他方の「MS Office」上に変更があった旨を通知するダイアログが表れ、[Update your document]ボタンを押せば反映される仕組み。

警告バーの[編集を有効にする]ボタンを押そう警告バーの[編集を有効にする]ボタンを押そう

変更があった旨を通知するダイアログ変更があった旨を通知するダイアログ

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.1953.5016(11/02/24)

(長谷川 正太郎)